
インテリアグリーンとしても人気のサンスベリア。
実は、サンスベリアの増やし方は水挿しがとても簡単で、初心者にもぴったりなんです!
この記事では、サンスベリアの水挿しの具体的な手順から、失敗しないためのコツ、
さらには株分けや育て方の基本まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
- サンスベリアは水挿しで増やせる!その魅力とは?
- サンスベリア水挿しの具体的な方法について
- 水挿しで失敗しないための重要ポイントと注意点
- 水挿しから土へ!植え替えの手順と育て方
- 【関連情報】サンスベリアの増やし方「株分け」
- サンスベリアを元気に育てるための「土」選び
- 【関連情報】サンスベリアの「冬」越し対策
- サンスベリアの水挿しQ&A
【結論】サンスベリアは水挿しで増やせる!その魅力とは?
サンスベリアは、土に植えなくても、水に挿しておくだけで根が出てきて、
新しい株に成長させることができます。これが「水挿し」です。
なぜ水挿しがおすすめなのか、その魅力を見ていきましょう。
観葉植物初心者にもおすすめ!サンスベリア水挿しのメリット
- 手軽さ
特別な道具や土を用意する必要がほとんどなく、思い立ったらすぐに始められます。 - 簡単
手順がシンプルで、失敗が少ないのが特徴です。 - コスト
新しい鉢や土を買わずに増やせるので、経済的です。 - 成長が見える
透明な容器を使えば、根が伸びていく様子を観察でき、育てる楽しさを実感できます。 - 清潔
土を使わないので、虫が湧きにくく、室内でも清潔に管理できます。
サンスベリアの増やし方は、水挿しがいかに手軽で魅力的かお分かりいただけたでしょうか。
水挿しに最適な時期はいつ?
サンスベリアの水挿しは、生育期である5月〜9月頃に行うのが最も成功率が高いです。
気温が高い時期は、サンスベリアの活動が活発になり、根が出やすくなります。
冬場は生育が緩やかになるため、避けた方が無難です。
サンスベリア水挿しの具体的な方法
それでは、いよいよ水挿しの具体的な手順を見ていきましょう。
ここでは、分かりやすいようにステップごとに解説します。
準備するものリスト
まずは、以下のものを準備しましょう。
準備するもの | ポイント |
---|---|
元気なサンスベリアの葉 | 病気や傷がなく、肉厚でハリのある葉を選びましょう。 |
清潔なハサミ or ナイフ | 雑菌が入ると腐敗の原因になるため、必ず消毒したものを使います。 |
透明な容器 | 根の伸び具合を確認しやすいガラス瓶やコップなどがおすすめです。 |
水 | 水道水をそのまま使っても大丈夫ですが、カルキ抜きするとより安心です。 |
(あれば)発根促進剤 | 必須ではありませんが、使うと発根が早まることがあります。 |
STEP1:サンスベリアの葉をカットする
どこを切るのがベスト?健康な葉の選び方
株元から、健康的でしっかりとした葉を選びます。黄色く変色していたり、シワシワになっている葉は避けましょう。
カットする長さの目安
選んだ葉を、1枚あたり10cm程度の長さになるようにカットします。
1枚の葉から複数作ることが可能です。カットする際は、スパッと切れるように、よく切れるハサミやナイフを使いましょう。

切り口の処理は必要?乾燥させる時間
ここが重要なポイントです!カットした葉は、すぐに水に挿さず、切り口を乾燥させます。
風通しの良い日陰で、2〜3日から1週間程度、切り口がカサブタのように乾くまで待ちましょう。
この工程を省くと、切り口から雑菌が入り、腐敗する原因になります。
STEP2:容器に水を入れて葉を挿す
水の量はどれくらい?
容器に水を入れます。量は、葉の切り口から2〜3cm程度が浸かるくらいが目安です。
葉全体が水に浸かってしまうと、腐りやすくなるので注意しましょう。

葉の向きと挿す深さ
サンスベリアの葉には上下があります。カットした際に、どちらが上でどちらが下か分からなくならないように注意してください。
必ず、元々根元側だった方を水に浸けます。逆さまに挿すと、根は出てきません。
複数枚挿す場合の注意点
複数の葉を同じ容器に挿す場合は、葉同士が密着しすぎないように、ある程度余裕を持たせましょう。
STEP3:発根を待つ間の管理方法
置き場所はどこがいい?(明るい日陰)
直射日光が当たらない、レースのカーテン越しの光が当たるような「明るい日陰」が最適です。
強い日差しは葉焼けの原因になりますし、暗すぎると発根しにくくなります。
水の交換頻度は?(腐敗防止)
毎日、もしくは2〜3日に1回は水を交換しましょう。
水を清潔に保つことが、腐敗を防ぎ、発根を促すための鍵です。
水の交換時には、容器も軽く洗うとより衛生的です。
発根までの期間の目安
環境にもよりますが、数週間から2〜3ヶ月で切り口から白い根が出てきます。
なかなか根が出なくても、葉が元気であれば気長に待ちましょう。

STEP4:発根後のサインと植え替えのタイミング
どのくらい根が出たら植え替える?
根が数cm(3〜5cm程度)伸びてきたら、土へ植え替えるタイミングです。
根がしっかりしてきたら、水だけでは栄養が足りなくなるため、土に植えてあげましょう。

発根しない場合はどうする?考えられる原因と対策
- 時期
冬場など気温が低い時期は発根しにくいです。暖かい時期に再挑戦しましょう。 - 乾燥不足
切り口の乾燥が足りないと腐敗しやすくなります。 - 水の管理
水が汚れていたり、交換頻度が低いと発根しません。 - 日照
暗すぎたり、強すぎる場所に置いている可能性があります。 - 葉の状態
元々元気のない葉だった可能性があります。
水挿しで失敗しないための重要ポイントと注意点
サンスベリアの水挿しは簡単ですが、いくつか注意点があります。
ここを押さえれば、成功率がぐんとアップします!
【重要】腐らせないための3つの鉄則
清潔な道具と容器を使う
雑菌は腐敗の最大の敵です。ハサミや容器は必ず清潔なものを使いましょう。
水の管理を怠らない
こまめな水交換で、常に水を清潔に保ちましょう。水が濁ってきたらすぐに交換が必要です。
切り口をしっかり乾燥させる
カット後の乾燥は、腐敗を防ぐために非常に重要な工程です。焦らず、しっかり乾かしましょう。
なかなか発根しない…考えられる原因と対処法
前述の「発根しない場合の原因」を確認し、環境を見直してみましょう。
特に、気温と水の管理は重要です。根気強く待つことも大切です。
水挿し中に葉がシワシワになったら?
水挿し中の葉が少しシワシワになることはありますが、極端にシワシワになったり、
黄色く変色してきた場合は、腐敗が始まっている可能性があります。
その場合は、残念ですがその葉は諦め、新しい葉で再挑戦しましょう。
腐敗部分をカットして再挑戦する方法もありますが、成功率は下がります。
水挿しから土へ!植え替えの手順と育て方
無事に発根したら、いよいよ土デビューです!

準備するもの(鉢、土など)
- 鉢
根の大きさに合った、底穴のある鉢を選びます。大きすぎる鉢は過湿の原因になります。 - 土
水はけの良い土が必須です。「サンスベリアを元気に育てるための「土」選び」で詳しく解説します。 - 鉢底石
鉢の底に敷き、水はけを良くします。 - 鉢底ネット
鉢底石や土が流れ出るのを防ぎます。
植え替えのステップ
- 鉢底にネットと鉢底石を敷きます。
- 土を鉢の1/3程度入れます。
- 水挿ししていたサンスベリアを中央に置き、根を傷つけないように注意しながら、周りに土を入れていきます。
- 軽く土を固め、株がぐらつかないようにします。
植え替え後の水やりと管理
植え替え直後は、すぐに水を与えず、1週間ほど経ってから与えます。
これは、植え替え時に傷ついた可能性のある根を休ませ、根腐れを防ぐためです。
その後は、土が完全に乾いてからたっぷりと水を与えるようにしましょう。
【関連情報】サンスベリアの増やし方「株分け」
サンスベリアの増やし方は水挿しだけではありません。「株分け」という方法もあります。
株分けとは?水挿しとの違い
株分けは、大きく育ったサンスベリアの株元から出てくる子株を、
親株から切り離して別の鉢に植える方法です。
水挿しよりも早く大きな株に育てたい場合におすすめです。

株分けに適した時期とサンスベリアの状態
水挿しと同様、生育期の5月〜9月が適しています。
子株がある程度(葉が2〜3枚、高さ10cm程度)育っている状態で行いましょう。
株分けの手順
鉢から取り出す
サンスベリアを鉢から優しく引き抜きます。固い場合は、鉢の周りを軽く叩くと抜けやすくなります。
根をほぐし、株を分ける
古い土を落とし、根をほぐします。子株と親株が繋がっている部分を、清潔なハサミやナイフで切り離します。
新しい鉢に植え付ける
親株と子株を、それぞれ新しい鉢に植え付けます。植え付け方法は、水挿しからの植え替えと同様です。
株分け後の管理方法
植え替え後と同様に、1週間ほど経ってから水を与え、その後は土の乾燥具合を見ながら管理します。
【関連情報】サンスベリアを元気に育てるための「土」選び
サンスベリアを元気に育てるには、土選びが非常に重要です。
サンスベリアが好む土の条件とは?(水はけの良さ)
サンスベリアは乾燥に強く、過湿を嫌います。そのため、最も重要なのは「水はけの良さ」です。
水持ちが良すぎると根腐れの原因になります。
おすすめの配合例(観葉植物用の土+軽石など)
- 観葉植物用の土:7
- 赤玉土(小粒):2
- 軽石(小粒) or 鹿沼土:1
このような配合で、水はけの良い土を作ることができます。

市販のサンスベリア用土を使うメリット
自分で配合するのが難しい場合は、市販の「サンスベリア用」や「多肉植物用」の土を使うのが手軽で確実です。
最初から水はけが良いように配合されているので、初心者の方におすすめです。
【関連情報】サンスベリアの「冬」越し対策
サンスベリアは熱帯アフリカ原産のため、寒さには少し弱い性質があります。
サンスベリアは寒さに弱い?冬の注意点
10℃以下になると生育が止まり、5℃以下になると枯れてしまう可能性があります。
冬場は必ず室内で管理しましょう。

冬場の置き場所(室内、日当たりの良い場所)
暖房の風が直接当たらない、窓際の明るい場所がおすすめです。
ただし、夜間は窓辺が冷え込むことがあるので、部屋の中央に移動させるなどの工夫をしましょう。
冬の水やり頻度は?(乾燥気味に)
冬はサンスベリアの活動が鈍るため、水はほとんど必要ありません。
月に1回程度、土が完全に乾いてから数日後に少量与えるくらいで十分です。
水のやりすぎは根腐れに直結します。
寒さで傷んでしまった場合の対処法
葉がブヨブヨになったり、変色してしまった場合は、残念ながらその部分は回復しません。
傷んだ部分をカットし、暖かい場所で様子を見ましょう。
春になれば、新しい芽が出てくる可能性があります。

サンスベリアの水挿しQ&A
ここでは、サンスベリアの水挿しに関するよくある質問にお答えします。
Q. どんな種類のサンスベリアでも水挿しできますか?
A. ほとんどの種類のサンスベリアで水挿しが可能です。
ただし、斑入りの品種などは、水挿しで増やすと斑が消えてしまうことがあります。
Q. 水挿しに肥料は必要ですか?
A. 基本的に不要です。水挿しの段階では、葉に含まれる養分と水だけで発根します。
肥料を与えると、水が腐敗する原因になることもあります。
Q. 水だけで育て続けることはできますか?
A. ハイドロカルチャーとして水だけで育て続けることも可能ですが、土で育てるよりも成長は緩やかになります。
大きく育てたい場合は、発根後に土に植え替えるのがおすすめです。
Q. 葉挿しとの違いは何ですか?
A. 葉挿しは、カットした葉を土に直接挿して増やす方法です。
水挿しは、まず水で発根させてから土に植える方法です。
水挿しの方が、発根の様子を確認できる楽しさがあります。
まとめ:サンスベリアの水挿しに挑戦して、お部屋に緑を増やそう!
今回は、サンスベリアの増やし方は水挿しが簡単でおすすめな理由と、その具体的な方法、注意点などを詳しく解説しました。
サンスベリアの水挿しは、本当に手軽で、植物を育てる楽しさを存分に味わえる方法です。
カットした葉から新しい根が伸び、小さな芽が出てくる様子は、日々の暮らしにささやかな感動を与えてくれます。
この記事を参考に、ぜひあなたもサンスベリアの水挿しに挑戦してみてください。
きっと、緑のある生活がもっと豊かで楽しいものになりますよ!
- 水挿しとは:サンスベリアの葉を土を使わず水に挿し、発根させて新しい株を作る方法です。
- 初心者におすすめの理由:特別な道具や土が不要で、手順が簡単なため、誰でも手軽に始められます。
- 水挿しのメリット:経済的で、根の成長を観察でき、土を使わないので室内でも清潔に保てます。
- 最適な時期:サンスベリアの生育期である5月~9月が、発根しやすく最も成功率が高いです。
- 準備するもの:元気な葉、清潔なハサミかナイフ、透明な容器(瓶やコップ)、水を用意します。
- 葉のカット:病気や傷のない、肉厚でハリのある健康な葉を選びます。
- カットの長さ:選んだ葉を、1枚あたり10cm程度の長さになるようにカットします。
- 最重要ポイント(乾燥):カットした葉はすぐに水に挿さず、切り口が乾くまで日陰で2日~1週間乾燥させます。 乾燥させる理由:この工程を省くと、切り口から雑菌が入り、腐敗する原因になります。
- 水に挿す:容器に水を入れ、葉の切り口から2~3cmが浸かる程度にします。
- 挿す向きに注意:必ず元々根元側だった方を水に浸けます。逆さまにすると根は出ません。
- 置き場所:直射日光を避けた「明るい日陰」(レースカーテン越しなど)が最適です。
- 水の交換:腐敗を防ぐため、毎日または2~3日に1回は水を交換し、容器も清潔に保ちます。
- 発根までの期間:環境によりますが、数週間から2~3ヶ月で白い根が出てきます。
- 植え替え:根が3~5cm程度まで伸びたら、水だけでは栄養が足りなくなるため、土へ植え替えます。
- 土への植え替え方:水はけの良い土を使い、根を傷つけないように植え、1週間後に最初の水やりをします。
- 腐らせない3つの鉄則:清潔な道具の使用、こまめな水交換、切り口のしっかりとした乾燥を守りましょう。
- 他の増やし方「株分け」:大きく育った株の子株を切り離して植える方法もあります。
- 土選びのコツ:サンスベリアは過湿を嫌うため、「水はけの良さ」が最も重要です。
- 冬の管理:寒さに弱いため、冬は必ず室内に入れ、水やりは控えめに乾燥気味に管理します。
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