
- もやしは豆の栄養で育つため、収穫後に無限ループはできない。
- しかし、種さえあれば「ほぼ無限」に栽培し続けることは可能。
- ペットボトルやザルなど、家にあるもので簡単に栽培を始められる。
- 成功の秘訣は「光・水・温度」の3つの管理を徹底すること。
- 1週間ほどで収穫でき、家計の節約に大きく貢献してくれる。
- この記事を読めば、初心者でも失敗なく無限風もやし栽培がわかる。
【衝撃の事実】もやし栽培は”無限”にはできない!でも諦めないで!
「もやしって、家で無限に栽培できたら食費がすごく助かるのに…」
そう思ってこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?
スーパーで一袋数十円のもやしですが、家で無限に収穫できたら、まさに夢のようですよね。
長年、家庭菜園の専門家として活動してきた私(Aoshima)も、昔は同じことを考えていました。
「収穫したもやしの根っこをまた植えれば、無限に生えてくるんじゃないか?」と。
しかし、ここで残念なお知らせがあります。
結論から言うと、1度収穫したもやしからは新しい芽はできません、
「無限ループ栽培」は、実は不可能なのです。
「え、じゃあこの記事は嘘なの?」と思ったあなた、もう少しだけお付き合いください。
厳密な意味での無限は無理でも、ほんの少しの費用で、
一年中もやしを食べ続けられる『ほぼ無限』な栽培サイクルを作ることは、誰にでも簡単にできるんです!
この記事では、なぜ無限栽培が不可能なのかという科学的な理由から、
私が数々の失敗を経てたどり着いた、
初心者でも絶対に失敗しない「無限風」もやし栽培の全手順を、余すところなくお伝えします。
私の失敗談:夢の「無限ループ」に挑んで大失敗
10年以上前の話ですが、何を隠そう私も「もやし無限ループ説」を信じていました。
2015年の夏、宮崎の自宅で収穫したばかりのもやしの根を、丁寧に土に植えてみたんです。
「これでまた生えてくるぞ」とワクワクして。結果は…数日で見事に腐ってしまいました。
この苦い経験から、植物が育つ仕組みの基本を学び直すことの重要性を痛感したのです。
そもそも、なぜ「もやし栽培」は無限にできないの?
皆さんが食べているもやしは、一体何からできているかご存知ですか?
実は、もやしは「緑豆(りょくとう)」などの豆が発芽した、いわば「豆の赤ちゃん」なんです。
豆の中に栄養が詰まっている豆には、発芽して葉を広げ、
光合成を始めるまでのエネルギーがギュッと詰まっています。
もやしは、その豆の中にある栄養分だけを使って成長しているのです。
収穫=エネルギーの使い終わり私たちがシャキシャキ美味しいもやしを収穫する頃には、
豆の中の栄養はほとんど使い果たされています。
そのため、収穫した後のもやしには、次の芽を出す力が残っていない、というわけなんですね。
つまり、もやし栽培は「豆(種)」がなければ始まらないのです。
この事実を知っているか知らないかで、栽培の成功率が大きく変わってきますよ。

専門家が教える!「ほぼ無限」もやし栽培の始め方【完全ガイド】
無限ループはできなくても、安価な豆さえあれば、いつでも新鮮なもやしを作ることができます。
さあ、食費節約の第一歩を踏み出しましょう!
ステップ1:準備するものリスト
特別な栽培キットは必要ありません。
ほとんどが家にあるものや、100円ショップで揃えることができます。
| 必要なもの | ポイント |
|---|---|
| もやしの種 | 緑豆がおすすめ。100円ショップやスーパーの乾物コーナーで入手可能。 |
| 栽培容器 | 2Lのペットボトル、ザル&ボウル、ガラス瓶など何でもOK。 |
| 遮光用の布や箱 | 光を遮るためのもの。黒いポリ袋や段ボール箱でも代用できます。 |



ステップ2:栽培の手順(7日間チャレンジ)
ここでは、一番手軽なペットボトルを使った方法をご紹介しますね。
- 豆を洗って水に浸す(1日目)大さじ3杯(約30g)の緑豆をきれいに洗い、ペットボトルの容器に入れます。
豆の3〜4倍の水を入れ、一晩(8〜12時間)おいて、豆にたっぷり水を吸わせましょう。 - 水を切って、暗い場所に置く(1日目夜)一晩たったら、水をすべて捨てます。
ペットボトルのキャップにキリなどで数カ所穴を開けておくと、水切りが簡単ですよ。
水を切ったら、黒い布や箱をかぶせて、光が当たらない場所に置きます。 - 1日に2〜4回、水やりをする(2〜6日目)ここが一番大切なポイントです!
容器に新しい水を入れ、全体をすすぐようにしてすぐに水を捨てます。
これを1日に数回繰り返します。水の交換をすることで、腐敗を防ぎ、もやしを元気に育てることができるのです。 - 収穫!(7日目)ペットボトルいっぱいにもやしが育ったら、収穫の合図です!
容器から取り出し、根や豆の殻を洗い流せば、新鮮なシャキシャキもやしのできあがりです。
私の失敗談:たった1日の水やり忘れでキッチンが大惨事に…
忘れもしない2019年の梅雨時。
少し忙しかったのを理由に、丸一日、水の交換をサボってしまったことがあるんです。
翌朝、キッチンに漂う異様な臭いで目が覚めました。
容器の中は、ぬめりとカビで悲惨な状態に…。
この一件以来、「もやし栽培は清潔第一」が我が家の家訓になりました。
特に夏場は、朝昼晩と水の交換を心がけてくださいね。

【Q&A】よくある質問!もやし栽培の疑問を解決します
Q1. もやしが緑色になってしまいました。食べられますか?
A. 食べても問題ありませんが、苦味が出ることがあります。
もやしが緑色になるのは、光に当たって葉緑素が作られた証拠です。
これは「緑化(りょっか)」と呼ばれ、植物としては正常な成長ですが、もやし特有の風味は損なわれがちです。
しっかりと遮光してあげることで、白くて美味しいもやしが育ちます。
Q2. もやしが細くてひょろひょろです。太く育てるコツは?
A. 適度な「重し」を乗せてあげると、太くたくましく育ちます。
もやしは、上に障害物があると「負けないぞ!」と力を入れて太く成長する性質があります。
栽培容器の上に、水の入ったペットボトルなどの軽い重しを置いてみてください。
ただし、重すぎると成長を妨げるので注意が必要ですよ。
Q3. 変な臭いがします。腐ってしまったのでしょうか?
A. 酸っぱい臭いや、納豆のような臭いがしたら腐敗のサインです。
残念ですが、食べるのはやめて処分しましょう。
腐敗の主な原因は、水の交換不足や高温多湿な環境です。
特に夏場は菌が繁殖しやすいため、
こまめな水やりと風通しの良い涼しい場所に置くことを徹底してください。
関連する「もやし栽培」の記事
もやし栽培をペットボトルで
ペットボトルは、手軽にもやし栽培を始めるのに最適な容器です。
飲み口が狭いため、水切りがしやすく、中の様子も観察しやすいのがメリット。
ただし、収穫時にもやしを取り出しにくいというデメリットもあります。
カッターで切り開く際は、怪我に十分注意してくださいね。
もやし栽培が腐る原因とは
もやしが腐る主な原因は「雑菌の繁殖」です。
具体的には、①水の交換が足りない、②容器が汚れている、③温度が高すぎる、の3つが挙げられます。
栽培を始める前には容器を熱湯消毒し、栽培中は1日に最低2回は水を交換することで、
腐敗のリスクを大幅に減らすことができます。
もやし栽培は何日で収穫できる?
もやしは、季節や室温によって成長スピードが変わりますが、だいたい1週間から10日ほどで収穫できます。
夏場など暖かい時期は成長が早く、冬場は少し時間がかかります。
豆の20倍くらいの長さに成長したら、食べごろのサインです。
長く育てすぎると、味が落ちてしまうので注意しましょう。
緑豆はどこで売ってる?
もやし栽培で最も一般的な「緑豆」は、意外と身近な場所で手に入ります。
スーパーの乾物コーナー(豆や春雨の近く)や、100円ショップの園芸コーナー、カルディなどの輸入食品店で販売されていることが多いです。
インターネット通販でも手軽に購入できます。
もやし栽培キットがおすすめ
手軽さや確実性を求めるなら、市販の栽培キットもおすすめです。
専用の容器や種、遮光カバーがセットになっているため、初心者でも迷うことなく始められます。
特に、水切りが簡単にできる構造の容器は、日々の手間を減らしてくれるので、
続けやすいというメリットがあります。
選ぶ際は、容器のサイズや洗いやすさをチェックすると良いでしょう。

まとめ:さあ、あなたも「無限もやし栽培」を始めよう!
この記事では、「もやし栽培は無限にできるのか?」という疑問にお答えし、
現実的で最も効率的な「ほぼ無限」にもやしを栽培する方法をご紹介しました。
私の失敗談:緑化で栄養アップのはずが…苦いだけの残念もやしに
以前、「もやしは緑化させると栄養価が上がる」という情報を聞きかじり、
収穫直前にあえて日光に当ててみたことがあります。
2021年の春でした。確かにきれいな緑色になりましたが、
食べてみると青臭さと苦味が強く、家族からは大不評…。
もやしは、やっぱり白くてシャキシャキしているからこそ美味しいのだと、身をもって学びました。
記事の要点まとめ
- もやしは豆の栄養で育つため、収穫したもやしからの無限ループはできません。
- しかし、緑豆などの種さえあれば、いつでも簡単に栽培を再開できます。
- これが実質的な「無限もやし栽培」の正体です。
- 準備するものは、種とペットボトルなどの容器だけでOK。
- 成功の秘訣は、こまめな水の交換で腐敗を防ぐことです。
- 光をしっかり遮断することで、白くて美味しいもやしが育ちます。
- 適度な重しを乗せると、お店で売っているような太いもやしになります。
- 栽培期間は約1週間と、非常に短いスパンで収穫を楽しめます。
- 収穫したてのもやしの味は、シャキシャキ感が格別です。
- 家計の節約はもちろん、子どもの食育や自由研究にもぴったり。
- 失敗を恐れずに、まずは一度チャレンジしてみることが大切です。
- 新鮮なもやしがある生活は、あなたの食卓をきっと豊かにしてくれます。
もやし栽培は、小さな種から命が育つ様子を間近で感じられる、とても楽しい体験です。
この記事が、あなたの「無限もやし生活」の第一歩となれば、これほど嬉しいことはありません。

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