
ここでは、もやし栽培の無限な育て方について、詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
- 「無限栽培」とは豆の再生ではなく補充のこと
- スーパーのもやしと自家栽培のコストはほぼ同じ
- カビ対策には水交換と通気性が不可欠
- 成長スピードが速く、栽培の過程を楽しめる
- もやし栽培に適した豆は「緑豆」が初心者向き
- 豆の保管は「乾燥剤+密封保存」が必須
- 栽培の手間は、新鮮さや楽しさという価値に変わる
もやし栽培は本当に「無限」に出来るのか?
「もやしって、一度育てたらまた同じ豆で何度も生やせるの?」
こんな疑問、現場でもよく耳にします。
私が初めて緑豆で自家栽培に挑戦したのは1995年、東京都板橋区の小さなアパート。
夜中、台所で「シャーッ」と水を流しながら豆を洗い、ワクワクしつつも半信半疑でスタートしたものです。

実のところ、もやしは一度発芽させてしまうと、
その豆から再びもやしを生やすことはできません。

1度発芽した豆は、1度きりで終わります。
理由は、発芽時に豆の栄養分がほぼ使い切られてしまうからです。
「無限栽培」とは、豆さえ補充すれば何度でも繰り返し育てられる、という意味。

豆さえあれば、いくらでも作れます。
つまり、理論上は“無限ループ”が可能です。
ふと、あなたは「スーパーで買うのと自家栽培、どちらがコスパ良いの?」と悩んでいませんか?
私も同じ疑問を持ち、実際に計算してみたことがあります。
その答えは次の章で。
もやし栽培の基本サイクル
もやし栽培の基本サイクルは以下のようになります。
- 種を洗い、容器に入れて水に浸して吸水させます(約一晩)。
- 翌日からは、日光に当てず遮光した環境で栽培します。
容器の口をガーゼで覆い、アルミホイルで完全に光を遮断する。 - 毎日1〜2回、ガーゼをつけたままで容器に水を入れて新しい水で洗うようにします。
洗った後はガーゼに水を含ませ容器に直接水をためないようにします。 - 3日目頃から発芽が始まり、4日目頃に茎(胚軸)が伸び始め、6日目頃には根も出てきます。
- 約7〜10日目、胚軸が5〜6cm程度に伸びたら収穫時期です。
栽培に適した環境は15〜25℃で、特に温度と水の管理が重要です。
水は清潔な常温の水に、雑菌の繁殖を防ぐため水替えを慎重に行います。
また、蒸れを防ぐため通気性のよい容器の使用や水切りも必須です。
光が入ると緑化して硬くなるため、完全な遮光がもやしを柔らかく育てるポイントです。
このサイクルは家庭でも手軽にでき、1週間程度で食べられるもやしが育てられます。
もやしを長い間収穫する方法
自宅でもやしを収穫し続けたい場合、
もやしの育成サイクルを途切れさせずに継続的に栽培するのがポイントです。
具体的には以下のような方法があります。
- 3日ごとに新しい豆を水に浸して発芽を始める(種まきの間隔をずらす)ことで、毎日または数日に一度もやしを収穫できる状態を維持する。
- もやしの育成期間は通常3〜7日程度ですので、複数の容器で順番に育てるのも安定して収穫できます。
- 室温は15〜25℃が育成に適しています、高温すぎるとカビが発生しやすい。
- 1日に2回程度は水交換し、雑菌の繁殖を防ぐ。
- 光が当たらない暗い場所で育てると、シャキシャキで白いもやしができるため、アルミホイルや布で表面を覆うのが効果的。
- 発芽用の豆を使うこと。
少し分けて連続的に種まき・栽培を繰り返しながら、
収穫後は新鮮なうちに使うか、たっぷりと密閉容器に入れて冷蔵保存しつつ早く食べて良いでしょう。
コスパ比較:スーパーvs自家栽培の真実
- スーパーのもやし1袋(200g):平均価格38円
- 豆で200gのもやしを作る:豆の平均価格48円

結果:
- ただし、栽培の楽しさと鮮度、好きなタイミングで収穫できる

コスパでは、あまり変わらないですね。
お店によっては、買った方安いです!
「え、意外とコスパは互角?」そう思った方も多いはず。
実際、私は自家栽培の失敗で豆をカビさせてしまい、泣く泣く廃棄したことも。
コツをつかめば、毎日新鮮なもやしを“シャキシャキッ”と味わえる幸せが待っています。

買いに行かなくても、すぐに新鮮なもやしが食べれる!
これが、もやし栽培の魅力です。
カビ対策:水の管理と交換頻度
「もやしが真っ白なカビに覆われてしまった…」
これは私が2010年、宮崎県の実家でやらかした大失敗です。
原因は、夏場の高温多湿+水の交換不足。
【具体データ】
- 1日2回の水交換→カビ発生率10%未満
- 1日1回以下→カビ発生率40%以上(調査:2023年6月、10回栽培中4回カビ発生)
対策は「水をしっかり切る」「密閉しすぎない」「温度管理(20〜25℃)」の3つ。
「うまくいかない…」と感じたら、まず水交換の頻度を見直してみませんか?

私はこの教訓を活かし、今では1日2~3回の水交換を習慣にしています。

水の交換がとても大切なんです。
それから、色んなテストをして、容器にたどり着きました、その記事は次の記事で。
感涙の発見!容器の工夫がすべてを変えた
失敗から学ぶとはよく言ったもので、私はそこから猛烈に研究を重ねました。
そして、ある一つのシンプルな真実にたどり着いたのです。
それはもやしは呼吸している生き物であり、最も重要なのは酸素の供給、つまり通気性の確保であるということ。
それまでの私は、ただ水に浸しておけば育つと安易に考えていました。
しかし、ザルの下に空間を作り、容器のフタを少しだけずらして空気の通り道を作ってやっただけで、どうでしょう。(ザル付きタッパーがおすすめ)

もやしたちは、まるで息を吹き返したかのように、ぐんぐん、すくすくと育ち始めたではありませんか。
4日後、初めて自分の手で育てた、白く輝くシャキシャキのもやしを収穫した時の感動。
ああ、あの時の味噌汁の味は、生涯忘れることはないでしょう。
もやしの「爆速」生長を楽しむ
「え、昨日まで豆だったのに、もうこんなに伸びてる!」
もやし栽培の醍醐味は、成長の速さにあります。
- 6月1日19時:緑豆を水に浸す(豆の表面が“ぷくぷく”と泡立つ)
- 6月2日7時:根が1cm伸びる
- 6月4日7時:茎が5cm、葉がうっすら見え始める
- 6月6日7時:茎が10cm、収穫適期
「こんなに早く育つ野菜、他にありますか?」
毎朝の変化に、子どもたちも「わあ!」と歓声を上げています。
もやし栽培に適した豆の選び方
「無限にもやしを育てるには、どんな豆を選べばいいの?」
私が30年でたどり着いた答えは「緑豆」「大豆」「黒豆」の3択。
特に緑豆は発芽率が高く、クセが少ないので初心者におすすめ。
【取得方法】
- 緑豆1kgパックをネット通販で購入
- 1回100g使用、10回分ストック
【計算式】
- 1回分の豆コスト:480円÷10=48円
「豆が切れたら、また買い足せばいい」
このシンプルなサイクルこそ“無限栽培”の本質。
あなたも今日から、もやしの無限ループに挑戦してみませんか?

豆さえ用意しておけば、いくらでも新鮮なもやしが食べれます。
もやし栽培に使う豆の保管方法
もやし栽培用の豆の適切な保管方法をご説明します。
基本的な保管条件
温度と湿度
- 冷暗所で保管(15-20℃が理想的)
- 湿度は60%以下に保つ
- 直射日光を避ける
容器選び
- 密閉性の高い容器を使用(ガラス瓶、プラスチック容器など)
- 通気性のある布袋での保管は避ける
- 金属製容器は湿気で錆びる可能性があるため注意
保管前の準備
豆の選別
- 割れた豆、変色した豆を取り除く
- 虫食いの豆も除外する
- 完全に乾燥した状態で保管する
乾燥剤の活用
- シリカゲルなどの乾燥剤を容器に入れる
- 食品用乾燥剤を使用する
豆の種類別のポイント
緑豆(もやしの定番)
- 比較的保管しやすい
- 1-2年程度の保存が可能
大豆
- 油分が多いため酸化しやすい
- より低温での保管が望ましい
小豆
- 虫がつきやすいため密閉保管が重要
注意点
- 冷蔵庫での保管も可能だが、結露に注意
- 定期的に豆の状態をチェックする
- カビや異臭がしたら使用を中止する
- 古い豆は発芽率が下がるため、購入から1年以内の使用を推奨
適切に保管された豆は発芽率も高く、美味しいもやしができますよ。
自家栽培の手間は本当に損か?
「手間がかかるし、スーパーで買った方が楽じゃない?」
確かに、毎日の水交換やカビ対策は面倒に感じるでしょう。
でも、私はこう思います。
- 新鮮なもやしを“パリッ”と食べる感動
- 子どもと一緒に育てる喜び
- 食材ロス削減やエコな生活への貢献
これらはお金には換算できません。
「あなたの暮らしに“無限の楽しみ”を加えてみませんか?」
ふと、そんな問いを投げかけたくなります。
喜び+レシピ多様性:自家製もやしの活用術
「毎日もやしばかりで飽きませんか?」
そんな声もよく聞きます。
でも、私は30年で100種類以上のレシピを試してきました。
- もやしナムル(ごま油と塩で“ジュワッ”と)
- もやし炒め(豚肉やニラと“シャキシャキ”)
- もやしスープ(卵と合わせて“とろ〜り”)
「今日はどんな味にしよう?」
日々の食卓がちょっとした実験場になります。
まとめと未来提案:あなたも「もやし無限生活」を
最後に、私の失敗談をもう一つ。
2015年、「豆の保管ミス」で全滅させたことがありました。
湿気対策を怠ると、豆が“ベタベタ”にカビて全滅。
今では必ず乾燥剤と一緒に密封保存しています。
未来志向で提案したいのは、「家庭でのもやし無限栽培」を通じて、
- 食育
- エコ
- 家族のコミュニケーション
を広げていくこと。
あなたも今日から、もやしの“無限ループ”に一歩踏み出してみませんか?
「失敗しても大丈夫、次がある」
この気持ちが、何よりも大切です。
もやし栽培の無限はこの方法!のまとめ
- もやしは一度発芽させると、同じ豆から再びもやしを育てることはできません。
- 「無限栽培」とは、種となる豆を補充することで、繰り返し栽培できることを意味します。
- 栽培の基本サイクルは、種を水に浸す(一晩)、遮光した環境で育てる、毎日水を交換する、という手順です。
- 栽培に適した温度は15〜25℃で、特に温度と水の管理が重要です。
- 収穫の目安は、発芽から約7〜10日後、茎が5〜6cm程度に伸びた頃です。
- 連続して収穫するには、3日ごとに新しい豆を水に浸すなど、栽培のタイミングをずらしましょう。
- カビ対策のため、1日2回以上の水交換が鉄則です。
- 水をしっかり切ること、密閉しすぎないこと、温度管理もカビ予防に不可欠です。
- もやしは呼吸するため、ざる付きタッパーなど通気性を確保できる容器を使うと、よりよく育ちます。
- 栽培には、発芽率が高い緑豆、大豆、黒豆が適しています。
- スーパーで購入するもやしと自家栽培のコストは、ほぼ同じです。
- 自家栽培の最大の魅力は、新鮮なもやしを好きな時に収穫して食べられることです。
- 成長が非常に早く、日々変化を楽しめるのも魅力です。
- 栽培の失敗から学び、次はどうすればうまくいくかを考える過程も楽しめます。
- もやし栽培は、食育やエコ、家族のコミュニケーションにもつながります。
- 栽培用の豆は、15〜20℃の冷暗所で、湿度が60%以下になるよう保管します。
- 豆の保管には、乾燥剤を入れた密閉性の高い容器が適しています。
- 割れたり変色したりした豆は取り除き、完全に乾燥した状態で保管してください。
- 大豆は油分が多いため低温で保管し、小豆は虫がつきやすいため密閉保管が重要です。
- 自家製もやしは、ナムル、炒め物、スープなど、さまざまなレシピで楽しむことができます。
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