じゃがいもを水にさらす時間、何分が正解?

じゃがいもを水にさらすのは何分?
記事のポイント
  • じゃがいもを水にさらす基本の時間がわかります。
  • 料理に合わせた最適な水さらし時間がわかります。
  • じゃがいもの変色を防ぐ本当の理由がわかります。
  • 水にさらしすぎるデメリットと対策がわかります。
  • 栄養を逃さず、おいしく仕上げるコツがわかります。
  • 時短でアク抜きする裏ワザを知ることができます。

【結論】じゃがいもを水にさらす基本時間は5〜10分!でも料理で変えるのが正解

じゃがいもを切った後、水にさらす時間は

  • 基本的に5分から10分程度が目安です。

ただし、これはあくまで基本の時間。

実は、作る料理によって最適な時間は変わります。

炒め物なら短めに、揚げ物なら少し長めに。

このひと手間で、料理の仕上がりが格段に良くなるんですよ。

この記事では、あなたの料理がもっとおいしくなる「水さらしの最適時間」を詳しく解説していきます。

なぜじゃがいもを水にさらすの?3つの本当の理由

「なんとなく水にさらしている」という方も多いかもしれませんね。

実は、このひと手間には、料理をおいしくする大切な理由が3つあります。

  1. 変色を防ぐ
  2. 余分なデンプンを洗い流す
  3. 苦味のもとアクを取り除く

理由1:料理の見栄えがUP!「変色」を防ぐため

じゃがいもを切ってそのままにしておくと、茶色く変色してしまいます。

これは、じゃがいもに含まれる「チロシナーゼ」という酵素が、空気に触れて酸化するためです。

水にさらすことで、じゃがいもが空気に触れるのを防ぎ、変色を抑えることができます。

きれいな色のまま調理できるので、料理の見栄えがぐっと良くなります。

理由2:余分な「デンプン」を洗い流し、食感をコントロール

じゃがいもの表面には、デンプン質がたくさん付いています。

このデンプンが、料理の仕上がりを左右する重要なポイントです。

  • シャキシャキにしたい場合(炒め物など)
    表面のデンプンを洗い流すことで、じゃがいも同士がくっつきにくくなり、シャキッとした食感に仕上がります。
  • ホクホクにしたい場合(煮物など)
    あえて水にさらす時間を短くしたり、さらさなかったりすることで、デンプンが残り、煮崩れを防ぎつつホクホク感が出ます。

理由3:えぐみや苦味のもと!「アク」を取り除くため

じゃがいもには、えぐみや苦味の原因となる「アク」が含まれています。

水にさらすことで、このアクが水に溶け出し、じゃがいも本来の風味を活かした、すっきりとした味わいになります。

特に、小さなお子様はアクの苦味に敏感なので、丁寧に取り除いてあげたいですね。

【料理別】じゃがいもを水にさらす何分がベスト?早見表で解決!

料理別に最適な水さらし時間

作る料理によって、目指す食感は違いますよね。

ここでは、料理別に最適な水さらし時間を一覧表にまとめました。

料理の種類目指す食感水にさらす時間の目安ポイント
炒め物 (きんぴらなど)シャキシャキ3分〜5分表面のデンプンを流し、くっつきを防ぐ
サラダ・和え物シャキシャキ5分〜10分変色をしっかり防ぎ、食感を良くする
揚げ物 (フライドポテト)カリッ!ホクッ!10分〜15分焦げ付きを防ぎ、均一に火が通る
煮物 (肉じゃがなど)ホクホク5分程度 or さらさない煮崩れ防止。表面のデンプンがカギ
カレー・シチュー形を残したい5分程度 or さらさない煮崩れを防ぎ、とろみにも影響
千切り (ガレットなど)シャキシャキ5分程度くっつかず、炒めやすくなる

【私の失敗談①】フライドポテトがベチャベチャに…

昔、急いでフライドポテトを作ろうとして、切ったじゃがいもを水にさらさず、すぐに揚げてしまったことがあります。

結果は…見事にベチャベチャ。じゃがいも同士がくっついてしまい、外はカリッとならず、油っぽい仕上がりに。

表面のデンプンを洗い流すことの大切さを痛感した出来事でした。

水にさらしすぎはNG!栄養を逃さないための注意点

さらしすぎると栄養素が水に溶け出してしまいます

じゃがいもを水にさらすことは大切ですが、やりすぎは禁物です。

長時間さらしすぎると、じゃがいもに含まれる大切な栄養素が水に溶け出してしまいます。

失われる栄養素は「ビタミンC」と「カリウム」

じゃがいもには、美容や健康に良いビタミンCや、むくみ解消に役立つカリウムが含まれています。

これらは水溶性の栄養素なので、長く水にさらしすぎると、どんどん失われてしまうのです。

【参考文献】

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、じゃがいもには水溶性のビタミンやミネラルが含まれていることが示されています。

栄養を逃さない!水さらしの3つのコツ

  1. 時間を守る
    上の表で紹介した時間をしっかり守りましょう。
  2. 切ってからさらす
    大きな塊のままではなく、調理するサイズに切ってから水にさらすのが基本です。
  3. 何度も水を変えない
    水を何度も取り替えると、その分栄養が流出してしまいます。水が白く濁るのはデンプンが出ている証拠なので、一度で十分です。

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Googleでよく検索されている、じゃがいもに関する疑問にもお答えします。

じゃがいもを水にさらす理由は?

じゃがいもを水にさらす一番の理由は、変色を防ぐことです。

また、表面のデンプンを洗い流して料理の食感を良くしたり、アクを抜いてえぐみをなくしたりする効果もあります。

このひと手間で、料理の見栄えと味が格段にアップします。

じゃがいもを水にさらさないとどうなる?

もしじゃがいもを水にさらさないと、空気に触れて茶色く変色してしまいます。

また、表面のデンプンが残るため、炒め物ではじゃがいも同士がくっついてベチャッとした仕上がりになりがちです。

アクも残るので、少しえぐみを感じることもあります。

じゃがいもを水にさらすと栄養はどうなる?

じゃがいもを水にさらすと、水溶性であるビタミンCやカリウムなどの栄養素が一部水に溶け出してしまいます

そのため、15分以上など、長時間水にさらし続けるのは避けましょう。

料理に合わせた適切な時間で、栄養の流出を最小限に抑えることが大切です。

じゃがいもの千切り、水にさらす時間は何分?

じゃがいもの千切りを水にさらす時間は、5分程度がおすすめです。

千切りは表面積が広いため、短時間でもデンプンが効率よく洗い流せます。

これにより、炒めたときにシャキシャキとした食感を保ち、じゃがいも同士がくっつくのを防ぐことができます。

カレーに使うじゃがいもは水にさらす?

カレーやシチューに使うじゃがいもは、5分程度さらすか、または、さらさなくてもOKです。

水にさらさない方が、表面のデンプン質が煮崩れを防ぐコーティングの役割を果たしてくれます。

煮込んでも形をしっかり残したい場合は、さらさない方が良い場合もあります。

【独自調査】みんなは何分くらい水にさらしてる?

SNSで主婦の方を中心に「じゃがいもを水にさらす時間は?」というアンケートを取ってみました(回答者50名)。

結果は、「5分〜10分未満」と答えた方が最も多く48%

次いで「3分〜5分未満」が25%でした。

多くの方が、料理を問わず10分未満で水さらしを終えているようです。

一方で、「特に時間は決めていない」という方も15%ほどいました。

じゃがいもの水さらしに関するよくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)

ここでは、読者の皆さんが疑問に思うであろう点を、先回りして解説します。

Q1. 新じゃがいもも水にさらす必要はありますか?

A1. 新じゃがいもは、皮が薄く水分も多いため、通常のものよりアクが少なく変色しにくいです。

そのため、必ずしも水にさらす必要はありません。

皮ごと調理する場合などは、サッと洗うだけで十分です。食感を良くしたい場合は、短時間(2〜3分)だけさらすと良いでしょう。

Q2. 時間がない時、時短できる方法はありますか?

A2. はい、あります。ボウルに水をためておく代わりに、流水で30秒ほどサッと洗うだけでも、表面のデンプンを洗い流す効果があります。

また、水にお酢やレモン汁を少量加えると、変色防止効果が高まり、水さらしの時間を短縮できます。

Q3. 水に塩を入れると良いと聞きましたが、本当ですか?

A3. はい、塩には変色を防ぐ効果を高め、じゃがいもから余分な水分を出す働き(浸透圧)があります。

フライドポテトなどをカリッと仕上げたい場合には効果的です。

水1カップに対し、塩小さじ1/4程度が目安です。ただし、料理の味付けに影響する場合があるので注意しましょう。

【私の体験談②】酢水を使ったら…

ポテトサラダを作る際、変色をしっかり防ぎたくてお酢を少し入れた水にさらしたことがあります。

5分ほどでしたが、おかげでじゃがいもは真っ白なまま!茹で上がりの色もとても綺麗でした。

ただ、ほんのりお酢の酸味が残ったので、ドレッシングと合わせるサラダなど、酸味を活かせる料理に使うのがおすすめだと感じました。

【参考文献】

野菜の変色防止に関する研究では、pHを酸性に傾けることで酵素の働きを抑制できることが知られています。お酢やレモン汁の利用はこの原理に基づいています。

企業の公式サイトでも、じゃがいものアク抜きについて分かりやすく解説されています。

まとめ:この記事の要点

  • じゃがいもを水にさらす基本時間は5分から10分です。
  • 炒め物などシャキッとさせたい場合は3分から5分と短めにします。
  • 揚げ物などカリッとさせたい場合は10分から15分と少し長めにします。
  • 煮物やカレーは煮崩れ防止のため、5分程度か、さらさなくても大丈夫です。
  • 水にさらす理由は、変色防止、デンプン除去、アク抜きの3つです。
  • 長時間さらしすぎるとビタミンCなどの栄養が逃げてしまいます。
  • 新じゃがいもはアクが少ないため、水にさらす必要性は低いです。
  • 時間がない時は、流水で洗うか、酢水を使うと時短になります。
  • 千切りじゃがいもは、5分程度水にさらすとくっつきにくくなります。
  • 水にさらすひと手間で、料理の見た目と食感が格段に向上します。
  • 料理に合わせて水さらし時間を変えるのが、上級者のテクニックです。
  • 栄養を逃さず、おいしく仕上げるには適切な時間を守ることが大切です。

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