
ポテトサラダやフライドポテトを作るとき、
レシピに“じゃがいもを水にさらす”ってあるけど、なんで?
「さらし時間や、さらさないとどうなるのか、料理ごとに違いはあるの?」
こんな疑問、料理好きなら一度は感じたはずです。
私自身、飲食店の現場でポテト料理を数多く作ってきましたが、
最初は「変色防止」くらいしか理由を知りませんでした。
しかし失敗も重ねる中で、「水にさらす意味」を深く理解し、
料理の仕上がりが劇的に変わった経験があります。
この記事では、じゃがいもを水にさらす意味を科学的・実践的に徹底解説。
現場で得た知見や失敗談も交え、
あなたの料理がワンランクアップする“唯一無二の情報”をお届けします。
記事のポイント
- じゃがいもを水にさらす意味と主な理由
- メリットとデメリットの徹底比較
- 料理別・水にさらすべきかの判断基準
- 現場での失敗談とプロのコツ
- よくある疑問を解決するFAQ
- 具体的なアクションとおすすめレシピ
じゃがいもを水にさらす意味――5つの理由

1. 変色防止(色止め)
- じゃがいもは切るとすぐ酸化し、赤茶色に変色します。これは「チロシン」という成分が空気に触れて酸化し、メラニン色素へ変わるためです。
- 水にさらすことで空気を遮断し、見た目の美しさを保てます。
- 私も忙しい現場で切ったじゃがいもを放置し、茶色くなって慌てて作り直した苦い経験があります。
2. アク抜き(えぐみ・苦みの除去)
3. 余分なでんぷんの除去
- 表面のでんぷんを水で洗い流すことで、焦げ付きやベタつきを防げます。
- フライドポテトや炒め物では、でんぷんを落とすことでカリッとした食感に仕上がります。
- 一方、でんぷんを活かしたい料理(ガレットやグラタン)は、さらし過ぎ注意!
4. じゃがいも同士のくっつき防止
5. 食感アップ
メリット・デメリットを徹底比較

項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
変色防止 | 見た目が美しい | – |
アク抜き | えぐみや苦みが減り、味が良くなる | 栄養素が一部流出 |
でんぷん除去 | カリッと仕上がる、焦げ付き防止 | ホクホク感や粘りが減る料理も |
くっつき防止 | 調理しやすくなる | – |
食感アップ | 揚げ物がパリッとする | – |
長時間さらす場合 | – | ビタミンCやカリウムなどの栄養素が流れ出る |
さらさない場合 | でんぷんの粘着性を活かせる(ガレットなど) | 変色やえぐみが残る、焦げ付きやすい |
料理別・水にさらすべきかの判断基準

料理名 | 水にさらすべき? | 理由・ポイント |
---|---|---|
ポテトサラダ | さらす | 変色防止・アク抜き・食感アップ |
フライドポテト | さらす | カリッと仕上げるため |
炒め物 | さらす | くっつき・焦げ付き防止 |
マッシュポテト | 軽く/しない | ホクホク感を活かすため、さらし過ぎNG |
粉ふき芋 | 軽く/しない | でんぷんのホクホク感を残したい場合 |
ガレット・グラタン | しない | でんぷんの粘着性を活かす |
味噌汁・スープ | お好み | 変色が気になる場合のみ |
現場での失敗談とプロのコツ
- 失敗談
初めてフライドポテトを作ったとき、下ごしらえを省略し、揚げたらベタベタで焦げやすく大失敗。
逆に、マッシュポテト用のじゃがいもを長時間さらし過ぎて、ホクホク感がなくなり味気なくなったことも。 - プロのコツ
よくある疑問を解決!FAQ

Q. どれくらい水にさらせばいい?
A. 5〜10分が目安。短時間なら軽くアク抜き、長めならでんぷんもしっかり落ちます。
Q. さらし過ぎるとどうなる?
A. 栄養素(ビタミンCやカリウム)が流れ出し、ホクホク感や風味が損なわれます。
Q. さらさなくてもいい料理は?
A. ガレットやグラタンなど、でんぷんの粘着性を活かす料理はさらさないのがおすすめ。
Q. 変色したじゃがいもは食べても大丈夫?
A. メラニン色素が原因で、健康被害はほぼありませんが、見た目や味の観点で避けられます。
Q. レンジ調理の場合は?
A. お好みでOK。アクやえぐみが気になる場合は軽くさらすと良いですが、風味重視ならそのままでも。
じゃがいもを水にさらす意味のまとめ
- じゃがいもを水にさらす主な理由は5つ
- 変色防止で見た目が良くなる
- アク抜きでえぐみ・苦みが減る
- 余分なでんぷんを除去し、焦げ付きやベタつきを防ぐ
- じゃがいも同士のくっつきを防止
- 揚げ物や炒め物がカリッと仕上がる
- さらし過ぎると栄養素や風味が損なわれる
- 料理によってはさらさない方が良い場合もある
- ガレットやグラタンはでんぷんを活かすためさらさない
- さらす時間は5〜10分が目安
- 切ったらすぐ水に入れるのがコツ
- 水気をしっかり切ってから調理する
- 変色したじゃがいもは食べても問題ないが見た目が悪い
- ポテトサラダやフライドポテトはさらすのがおすすめ
- マッシュポテトや粉ふき芋はさらし過ぎ注意
- レンジ調理はお好みでさらしてOK
- 失敗談から学ぶと、下ごしらえの大切さが身にしみる
- 料理好きなら知っておきたいプロのテク
- 料理ごとに下ごしらえを変えると仕上がりが違う
- 今日から実践できる、料理がもっと楽しくなる知識
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