エスカルゴとカタツムリの違いを徹底解説!

エスカルゴとカタツムリの違い
記事のポイント
  • エスカルゴは食用に育てられたカタツムリの一種です。
  • 道端のカタツムリとエスカルゴは種類が全く違います。
  • 日本のカタツムリは危険な寄生虫がいるため食べてはいけません。
  • エスカルゴは主にフランス料理で食べられる食文化があります。
  • 味や食感も、エスカルゴと普通のカタツムリでは大きく異なります。
  • 安全なエスカルゴは専門店や通販で手軽に購入できます。

エスカルゴとカタツムリの違いは?【3分で解決】食べられない理由も解説

はじめに:エスカルゴとカタツムリ、同じだと思っていませんか?

「エスカルゴって、カタツムリのことでしょ?」多くの方がそう思っているかもしれません。

雨の日に見かける、あのカタツムリ。

フランス料理店で出てくる、おしゃれなエスカルゴ。見た目は似ているけれど、実は全くの別物なんです。

この記事を読めば、2つの違いがはっきり分かります。

そして、道端のカタツムリを絶対に食べてはいけない理由も説明します。

【結論】エスカルゴとカタツムリの決定的な違いとは?

さっそく結論からお伝えします。

エスカルゴとカタツムリの最も大きな違いは

  • 「食用に養殖されているかどうか」です。

もう少し詳しく言うと、エスカルゴは数多くいるカタツムリ(陸産の巻貝)の中で、

食用として品種改良され、衛生的な環境で育てられた特定の種類のカタツムリを指します。

  • エスカルゴ=食用に品種改良され養殖されたもの
  • カタツムリ=自然界にいる物(食べれない)

つまり、「すべてのエスカルゴはカタツムリですが、すべてのカタツムリがエスカルゴではない」のです。

この違いが、安全性や美味しさに大きく関わってきます。

【独自調査】100人に聞きました!エスカルゴとカタツムリは同じもの?

調査方法:インターネットアンケート
調査対象:10代〜60代の男女100名
調査期間:2025年10月

回答割合
全く同じものだと思っていた35%
似ているが違うものだと思っていた55%
全く違うものだと思っていた10%

当サイトが独自に調査したところ、約9割の人が「同じ」または「似ている」と考えていることが分かりました。

この記事で、その違いを明確にしていきましょう。

エスカルゴとカタツムリの5つの決定的違いを徹底比較

では、具体的に何が違うのでしょうか?

ここでは5つのポイントに絞って、誰にでも分かりやすく解説しますね。

比較項目エスカルゴ日本のカタツムリ
① 種類ブルゴーニュ種など特定の食用種ミスジマイマイなど多種多様
② 食文化フランス料理などの食材食べる文化はない
③ 安全性衛生管理され安全寄生虫のリスクが非常に高い
④ 生育環境専用の養殖場で育つ自然界(野生)で育つ
⑤ 味・食感弾力があり、旨味が強い不明(危険なため食べない)

違い①:そもそも「種類」が違います!

エスカルゴとして食べられているのは、主に以下の種類です。

  • ブルゴーニュ種(Helix pomatia):最も高級とされる種類。
  • プティ・グリ種(Helix aspersa Müller):広く養殖されているポピュラーな種。
  • トルコ種(Helix lucorum):大型で食べ応えがある種。

これらは日本の公園や庭でよく見かける「ミスジマイマイ」などとは全く違う種類。

人間が安全に美味しく食べられるように、長い年月をかけて選ばれてきた特別なカタツムリなのです。

違い②:「食文化」としての歴史が違います

エスカルゴを食べる文化は、古代ローマ時代から続く長い歴史があります。

特にフランスでは、ブルゴーニュ地方の郷土料理として発展しました。

ガーリックバターで香ばしく焼き上げた「エスカルゴのブルゴーゴーニュ風」は、世界的に有名なフランス料理の一つです。

一方、日本ではカタツムリを食べる食文化は歴史的に見ても、ほとんどありません。

参考文献①:フランスの食文化

フランス大使館のウェブサイトでは、エスカルゴを含むフランスの豊かな食文化について紹介されています。食文化の違いは、歴史的背景に根差していることが分かります。

違い③:【超重要】危険!「寄生虫」のリスクが違います

これが最も大切な違いです。

日本の野生のカタツムリには、「広東住血線虫(かんとうじゅうけつせんちゅう)」という非常に危険な寄生虫がいる可能性が高いです。

この寄生虫が体内に入ると、髄膜炎などを引き起こし、重い後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至ることもあります。

絶対に、興味本位でそこら辺のカタツムリを食べないでください。

一方、エスカルゴは寄生虫がいないよう、徹底的に管理された環境で養殖されています。

だからこそ、私たちは安心して食べることができるのです。

参考文献:愛知県衛生研究所

【私の失敗談】子供の頃の怖い思い出

私が小学生の頃、雨上がりにたくさんのカタツムリを見つけ、面白がって何匹も捕まえて遊んでいました。

家に持って帰ろうとしたら、祖母が血相を変えて飛んできて、「絶対に触ったらダメ!触ったらすぐに石鹸で手を洗いなさい!」とものすごく叱られた経験があります。

子供心に「どうして?」と思いましたが、今思えば、この寄生虫のリスクを知っていた祖母が私の身を案じてくれたのだと分かり、感謝しています。

カタツムリに触った後は、必ず手を洗いましょう。

違い④:「育ち方」が違います!養殖と野生

エスカルゴは、いわば「家畜」です。

専用の養殖場で、栄養バランスの取れた餌を与えられて育ちます。

出荷前には「フン抜き」という絶食期間を設けることで、体内の不純物を取り除き、臭みをなくす処理も行われます。

品質管理が徹底されている点が、野生のカタツムリとの大きな違いです。

野生のカタツムリは、何を食べているか分かりません。朽ちた葉や菌類、中には動物のフンなどを食べていることもあります。

違い⑤:「味と食感」はこんなに違います

食用に管理されたエスカルゴは、サザエやツブ貝に似た、コリコリとした弾力のある食感が特徴です。

貝自体に強い味はなく、淡白で上品な旨味があります。

そのため、ガーリックバターやパセリ、ハーブなど、濃厚なソースとの相性が抜群なのです。

野生のカタツムリは、前述の通り危険なため味や食感を確かめることはできません。

なぜ?日本のカタツムリを絶対に食べてはいけない深刻な理由

カタツムリ

「じゃあ、日本のカタツムリをしっかり加熱すれば食べられるの?」

そう思う方もいるかもしれませんが、答えは「NO」です。

その深刻な理由を、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。

恐怖!広東住血線虫が引き起こす健康被害

広東住血線虫は、ネズミを終宿主とし、カタツムリやナメクジを中間宿主とする寄生虫です。

この寄生虫が付着した野菜を生で食べたり、カタツムリを直接食べたりすることで、人間に感染します。

感染後の潜伏期間は1〜3週間ほど。

激しい頭痛、発熱、嘔吐などの症状が現れ、「好酸球性髄膜炎」という病気を引き起こすことがあります。

加熱すれば死滅しますが、知識のない素人が調理するのは極めて危険です。

参考文献:食品安全に関するファクトシート

引用元: 内閣府 食品安全委員会

食文化として根付かなかった歴史的背景

日本では、海に囲まれているため、サザエやアワビといった美味しくて安全な貝類が豊富に手に入りました。

わざわざ危険を冒して、陸にいるカタツムリを食べる必要がなかった、という歴史的な背景も大きいでしょう。

食文化は、その土地の環境や歴史と深く結びついているのですね。

もっと知りたい!美味しいエスカルゴの正体

危険な話が続きましたが、正しく管理されたエスカルゴは、安全でとても美味しい食材です。

ここでは、エスカルゴの魅力についてご紹介します。

エスカルゴ

主に食べられるエスカルゴの代表的な種類

先ほども少し触れましたが、エスカルゴにはいくつか種類があります。

レストランでメニューを見るときに、少し知っていると面白いかもしれません。

  • ブルゴーニュ種
    最も高級。大きく、しっかりした歯ごたえと豊かな風味が特徴。
  • プティ・グリ種
    「小さな灰色」という意味。小ぶりで柔らかく、ヨーロッパで広く愛されています。
  • トルコ種
    肉厚でジューシー。加工品として缶詰などで流通することが多いです。

【グルメ体験談】初めてエスカルゴを食べた正直な感想

私が初めてエスカルゴを食べたのは、20代の頃に少し背伸びして訪れたフランス料理店でした。

専用のトングとフォークに戸惑いながら、恐る恐る口に運びました。

正直、見た目から少し抵抗があったのですが、一口食べてびっくり。

熱々のガーリックバターの香りが口いっぱいに広がり、食感はサザエのつぼ焼きのよう。

臭みは全くなく、コリコリとした歯ごたえがやみつきになりました。

残ったソースをバゲットにつけて食べるのが、また最高なんです。

食わず嫌いはもったいない、と心から思った瞬間でした。

【調理の失敗談】缶詰調理で学んだこと

家でもあの味を楽しみたくて、輸入食品店でエスカルゴの缶詰を買ってみました。

しかし、ただバターで炒めればいいだろうと安易に考え、調理したところ、お店のような風味が出ずに、なんだか味気ない結果に…。

後で調べたら、パセリやニンニク、エシャロットなどを細かく刻んでバターと混ぜる「エスカルゴバター」をしっかり作ることが美味しさの秘訣だと知りました。

何事も下準備が大切ですね。

エスカルゴとカタツムリの違いに関する関連キーワード解説

ここでは、多くの人が他にどんなことを疑問に思っているのか、関連キーワードを5つ選んでお答えします。

Q1. エスカルゴに似てる貝は?

A. 食感や食べ方が似ている貝としては、サザエ、ツブ貝、バイ貝などが挙げられます。

これらも陸の貝であるエスカルゴと同様に、独特の歯ごたえと旨味があり、醤油やバターで調理されることが多いです。

海の幸と陸の幸で、食文化の共通点が見られるのは面白いですね。

Q2. エスカルゴの値段はどれくらい?

A. レストランで注文する場合、前菜として6個入りで1,500円〜3,000円程度が相場です。

缶詰や冷凍品であれば、より手頃な価格で購入でき、1,000円前後から手に入ります。

高級なブルゴーニュ種か、ポピュラーなプティ・グリ種かによっても値段は変わります。

Q3. カタツムリの天敵は?

A. カタツムリの天敵は意外と多く、鳥類、ネズミ、カエル、そして昆虫のマイマイカブリなどが知られています。

マイマイカブリは、その名の通りカタツムリを専門に食べる昆虫で、殻の中に頭を突っ込んで捕食します。

自然界の厳しい生存競争がうかがえますね。

Q4. カタツムリは何を食べる?

A. カタツムリは基本的に雑食性です。

植物の葉や花、コケ、キノコなどを食べますが、コンクリートを削ってカルシウムを摂取したり、動物の死骸やフンを食べたりすることもあります。

この食性の多様さが、野生のカタツムリが衛生的でない理由の一つでもあります。

Q5. エスカルゴは自分で養殖できる?

A. 理論的には可能ですが、専門的な知識と徹底した衛生管理が必要です。

温度や湿度の管理、適切な餌の供給、そして何より寄生虫のリスクを完全に排除する環境作りは、家庭では非常に困難です。

安全に楽しむためには、信頼できる業者から購入するのが一番のおすすめです。

よくある質問(Q&A)

Q. エスカルゴにはどんな栄養がありますか?

A. エスカルゴは、高タンパク・低脂肪で、ミネラルやビタミンも豊富なヘルシーな食材です。特に、鉄分やカルシウム、必須アミノ酸を多く含んでいます。美容や健康に関心が高い方にもおすすめですよ。

参考文献④:食品成分データベース

文部科学省が提供するデータベースで、さまざまな食品の栄養成分を調べることができます。エスカルゴ(かたつむり/ゆで)の成分も確認できます。

Q. エスカルゴとでんでんむしは違うのですか?

A. 「でんでんむし」はカタツムリの別名(童謡などで使われる幼児語)です。

ですので、エスカルゴとでんでんむしの違いは、エスカルゴとカタツムリの違いと同じ意味になります。

食用に管理されたものがエスカルゴ、その辺にいるのがでんでんむし、と考えると分かりやすいです。

Q. カタツムリに塩をかけると溶けるのはなぜですか?

A. カタツムリの体は、水分を多く含んだ粘膜で覆われています。

塩をかけると、浸透圧という現象で体内の水分が急激に外に出てしまい、縮んで死んでしまいます。

溶けているように見えるのはこのためです。

まとめ:エスカルゴとカタツムリの違いを理解して食文化を楽しもう

この記事の要点を最後にまとめます。

  • エスカルゴは食用に管理された特定の種類のカタツムリです。
  • 道端のカタツムリとレストランのエスカルゴは種類が違います。
  • 日本のカタツムリは広東住血線虫という危険な寄生虫を持つ可能性があります。
  • そのため、野生のカタツムリは絶対に食べてはいけません。
  • エスカルゴには古代から続く豊かな食文化の歴史があります。
  • エスカルゴは養殖場で衛生的に育てられ、安全性も管理されています。
  • 野生のカタツムリは何を食べているか分からないため不衛生です。
  • エスカルゴの味は淡白で、サザエやツブ貝に似た食感が特徴です。
  • 調理法ではガーリックバターを使ったブルゴーニュ風が有名です。
  • 安全なエスカルゴは缶詰や冷凍食品として市販されています。
  • 正しい知識を持つことで、食中毒のリスクを避けられます。
  • エスカルゴとカタツムリの違いを理解し、安全に食を楽しみましょう。

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