
ここでは、足から納豆の匂いがする原因と対処法について、解説していますので参考にしてみて下さい。
- 足から納豆の匂いがする主な原因について
- 足が臭いやすい人の特徴は
- 足から納豆臭がする時の正しい対処法
- 足の納豆臭を根本から防ぐ生活習慣
- よくある質問Q&A
- 今日から始める足の納豆臭対策
足から納豆の匂いがする主な原因とは?
常在菌と汗・皮脂の分解が原因
足の臭いは、常在菌(雑菌)が汗や皮脂、垢、古い角質などを分解することで発生します。
足の裏は汗をかきやすい部位です。
靴や靴下で長時間密閉されると湿度が高くなり、菌が繁殖しやすい環境が整います。
常在菌が汗や皮脂、角質などを分解・酸化する過程で、強い臭いの原因物質が作られるからです。

イソ吉草酸と酢酸が納豆臭・酸っぱい臭いの正体
足の納豆臭や酸っぱい臭いの主な原因は、「イソ吉草酸」と「酢酸」という物質です。

イソ吉草酸は納豆やチーズのような発酵臭を持ち、特定悪臭物質にも指定されている強烈な臭い成分です。
酢酸は酸っぱい臭いの主成分で、これらは常在菌が汗や皮脂、角質などを分解する際に発生します。
特にイソ吉草酸は少量でも強い臭いを放つため、足の納豆臭の主な原因とされています。
足が臭いやすい人の特徴(汗っかき・角質・靴の通気性・毎日同じ靴)
足が臭いやすい人には以下の特徴があります。
- 足裏の発汗量が多い(汗っかき、特に精神的ストレスで発汗が増える人)
- 角質やアカが溜まりやすい(特に指先やかかとなど)
- 通気性の悪い靴や靴下を長時間履く習慣がある
- 毎日同じ靴を履いている(靴が乾かず菌が増殖しやすい)
- 疲労やストレスが溜まっている(発汗や臭いの発生が増加する)
これらの条件が重なると、常在菌が活発になり、イソ吉草酸や酢酸などの臭い成分が多く発生しやすくなります。
足の納豆臭が発生しやすい生活習慣と環境
足の納豆臭が発生しやすい原因には下記のような場合があります。
通気性の悪い靴・靴下
通気性の悪い靴や靴下は、雑菌が繁殖しやすい環境を作ります。
特に革靴や合成素材の靴は蒸れやすく、菌の活動が活発になります。

靴のローテーション不足
毎日同じ靴を履くと、汗や湿気が十分に乾かず、菌が増殖しやすくなります。
1日履いた靴は必ず休ませ、しっかりと乾燥させることが重要です。

ストレスや精神性発汗
精神的なストレスが多いと、足裏や手のひらなどに発汗量が増えて「精神性発汗」が起こりやすくなります。
この汗にはタンパク質や脂質が多く含まれ、菌の栄養源となって臭いが強くなります。
これらの要因が重なると、足の納豆臭や酸っぱい臭いが発生しやすくなります。

ストレスへの対処法は人によって様々ですが、いくつか一般的な方法をご紹介します。ご自身に合いそうなものを試してみてください。
気分の転換
- 趣味や好きなことに時間を使う: 没頭できる時間を持つことで、ストレスから一時的に離れることができます。
- 自然に触れる: 散歩したり、公園に行ったりして自然の中で過ごす時間を持ちましょう。
- 音楽を聴く: リラックスできる音楽や、気分が明るくなる音楽を聴きましょう。
- 映画や読書: ストレスの原因から離れて、別の世界に浸る時間を作りましょう。
心身のケア
- 休息をとる: 十分な睡眠時間を確保しましょう。短時間でも仮眠をとるのも良いでしょう。
- リラクゼーション: 深呼吸、瞑想、ヨガ、ストレッチなど、心身をリラックスさせる時間を作りましょう。
- 軽い運動: ウォーキングや軽いジョギングなど、体を動かすことで気分転換になります。
- バランスの取れた食事: 健康的な食事を心がけましょう。
- 湯船に浸かる: 温かいお風呂にゆっくり浸かることでリラックス効果が得られます。
足から納豆臭がする場合のセルフチェックリスト
- 毎日、同じ靴を履いている
- 足に古い角質がたまっている
- 1日履いた靴をビニール袋に入れて嗅ぐと強い臭いがする
- 足の指や爪の間、かかとなどをしっかり洗えていない
- 靴や靴下の通気性が悪いものをよく履く
- 足が蒸れやすく、汗をかきやすい体質である
- 靴を脱いだときに納豆やチーズのような発酵臭を感じる
- 夕方になると足の臭いが特に強くなる
- 靴や靴箱の除湿・消臭対策をしていない
- 角質ケアや足のこまめな洗浄をあまりしていない
これらの項目に複数当てはまる場合、足から納豆臭が発生しやすい状態です。
日々のケアや靴の管理方法を見直すことが、臭い対策の第一歩となります。
足から納豆臭がする時の正しい対処法
毎日のフットケアの基本
足の臭い対策には、毎日のケアが大切です。
足の正しい洗い方・指の間や爪のケア
足の臭い対策の基本は、毎日しっかりと足を洗うことです。
特に指の間や爪の周り、かかとなど汚れが溜まりやすい部分をブラシやタオルで丁寧に洗いましょう。

角質除去の重要性と方法
古い角質は雑菌のエサとなりやすいため、定期的に角質ケアを行いましょう。
市販の角質リムーバーや専用のフットケア用品を使い、週1回程度のケアがおすすめです。

重曹を使った足の消臭ケアのやり方
重曹はアルカリ性のため、納豆臭の原因となるイソ吉草酸(弱酸性)を中和し、臭いを抑える効果があります。
洗面器にお湯を張り、重曹を溶かして足を10分ほど浸ける方法や、重曹水をスプレーボトルに入れて靴や足に吹きかける方法も有効です。

- スプレーボトルに水100mlを入れる
- 重曹小さじ1~2杯を入れる
- よく振って混ぜる(重曹が溶けるまで)
- 臭いが気になる靴の内部や足裏に直接吹きかける
足用制汗剤・デオドラント・消臭石けんの活用
足用デオドラントクリームやスプレー、消臭石けんを活用することで、雑菌の繁殖や汗を抑え、臭いの発生を防げます。
特にイソプロピルメチルフェノールなどの殺菌成分や、クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗成分配合の製品が効果的です。

消臭加工靴下・5本指ソックスの選び方と使い方
消臭・抗菌加工が施された靴下や、指の間の蒸れを防ぐ5本指ソックスを選ぶことで、
雑菌の繁殖と臭いの発生を抑えやすくなります。用途や季節に合わせて選びましょう。

靴の臭いを一瞬で消す方法
10円玉・重曹・消臭スプレーの活用法
10円玉(銅)は抗菌作用があり、靴の中に数枚入れておくと臭いの軽減に役立ちます。
また、消臭スプレーを使うのも効果的です。

靴の乾燥・ローテーションのコツ
毎日同じ靴を履かず、1日履いたらしっかり乾燥させて休ませましょう。
靴の内部を乾燥させることで、菌の繁殖を防げます。

靴箱・玄関の消臭・除湿対策
靴箱や玄関にも消臭剤や除湿剤を設置し、湿気をためない工夫をしましょう。
定期的な換気や掃除も効果的です。
これらの対策を組み合わせることで、足から納豆臭がする悩みを改善できます。
日々のケアと靴の管理を徹底することが、臭い予防の鍵です。

足の納豆臭を根本から防ぐ生活習慣
汗・蒸れを防ぐ靴選び
- 通気性の良い靴や靴下を選ぶことが基本です。メッシュ素材のスニーカーやサンダル、コットンやシルクなど吸湿性の高い靴下、5本指ソックスは足の蒸れを防ぎます。
- 消臭機能や抗菌加工が施された靴下やインソールを活用するのも効果的です。
- 靴は3足以上をローテーションし、履いた後は陰干しや乾燥剤でしっかり乾かしましょう。

ストレスケアとリンパマッサージ
- ストレスが多いと精神性発汗が増え、足裏の汗が増加し臭いの原因になります。リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。
- 足のリンパマッサージは血行を促進し、老廃物の排出やむくみ軽減にもつながります。入浴後や就寝前に足首からふくらはぎにかけてやさしくマッサージしましょう。

食生活と体質改善のヒント
- 肉類や乳製品など動物性タンパク質・脂質の摂りすぎは体臭や皮脂分泌の増加につながります。バランスの良い食事を心がけ、緑黄色野菜や発酵食品、食物繊維を積極的に摂取しましょう。
- 腸内環境が整うと、汗や皮脂の質も改善し、臭いの発生を抑えやすくなります。

家族や職場での臭い対策マナー
- 靴や靴下はこまめに洗濯し、靴箱や玄関も定期的に換気・消臭・除湿を心がけましょう。
- 家族や同僚に配慮し、消臭スプレーや足用デオドラントを携帯するのもおすすめです。
- 職場や外出先では替えの靴下を用意したり、素足で過ごせる時間を作る工夫も有効です。
これらの習慣を日常に取り入れることで、足の納豆臭を根本から予防・改善できます。
足の臭いが改善しない場合は?考えられる病気と受診の目安
足の臭いに関係する皮膚疾患
- 足の臭いがセルフケアや生活習慣の見直しでも改善しない場合、皮膚疾患が隠れていることがあります。
代表的なのは「足白癬(水虫)」で、これは真菌(カビ)の一種が足の皮膚や爪に感染することで起こります。
水虫は指の間の皮膚が白くふやけたり、かゆみやひび割れ、爪の変色などを伴うことが多く、独特の強い臭いを発することがあります。

- また、多汗症(足部多汗症)も足の臭いの原因となることがあります。これは足に過剰な汗をかく病気で、汗と菌の繁殖が重なり臭いが強くなります。
- さらに、糖尿病などの全身疾患が基礎にある場合もあり、血流や神経障害によって足の皮膚状態が悪化し、臭いが強くなることがあります。
- 細菌感染症や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)など、他の皮膚疾患が原因となるケースも報告されています。
受診のタイミングと皮膚科での治療例
- 足の臭いが長期間続く、セルフケアをしても改善しない、かゆみ・ただれ・発疹・水ぶくれ・ひび割れ・爪の変色などの異常がある場合は、皮膚科を受診するのが適切です。
- 皮膚科では、足の状態を診察し、必要に応じて真菌検査や細菌培養検査を実施します。
水虫と診断された場合は抗真菌薬(外用薬や内服薬)が処方されます。
多汗症の場合は制汗剤や場合によってはボトックス注射などの治療が行われます。 - 糖尿病などの基礎疾患が疑われる場合は、内科と連携して全身管理を行うこともあります。
セルフケアで改善しない足の臭いは、病気が隠れている可能性があるため、早めの受診が大切です。
よくある質問Q&A
- Q足の納豆臭と水虫の違いは?
- A
足の納豆臭は主に常在菌が汗や皮脂、角質などを分解して発生する「イソ吉草酸」が原因です。
一方、水虫は「白癬菌」というカビによる感染症で、皮膚が白くふやける・皮が剥ける・かゆみ・水ぶくれ・ひび割れ・爪の変色などの症状が現れます。
水虫菌自体は臭いを発しませんが、皮膚が荒れることで雑菌が繁殖しやすくなり、結果的に臭いが強くなることがあります。
臭いだけでなく皮膚の異常があれば水虫の可能性も考え、早めに皮膚科を受診しましょう。
- Q消臭グッズはどこまで効果がある?
- A
市販の消臭グッズには、香りで臭いをカバーするタイプや、殺菌・抗菌成分で雑菌の繁殖を抑えるタイプがあります。
特に次亜塩素酸系やミョウバン水、抗菌スプレーなどは、足や靴の雑菌を減らすことで臭いの発生を抑える効果が期待できます。
ただし、根本的な原因(足の洗浄不足や靴の蒸れ)が解決されていないと、消臭グッズだけでは十分な効果が得られない場合もあります。日々のケアと併用するのがポイントです
- Q子どもや高齢者の足の納豆臭対策は?
- A
子どもは新陳代謝が活発で汗をかきやすく、足が臭いやすい傾向があります。
毎日石けんで足をやさしく洗い、通気性の良い靴下や靴を選ぶこと、靴をローテーションしてしっかり乾かすことが大切です。爪の間の汚れも臭いの原因になるため、こまめに爪を切り、爪ブラシで掃除するのも有効です。
高齢者も同様に、清潔を保つことと靴・靴下の管理がポイントです。
- Q靴下や靴の洗い方のコツは?
- A
靴下は毎日交換し、40℃程度のぬるま湯でしっかり洗うと雑菌が落ちやすくなります。
消臭・抗菌加工の靴下もおすすめです。靴は履いた後にしっかり乾燥させ、消臭スプレーや重曹、10円玉などを活用して雑菌や湿気を防ぎましょう。
靴の中敷きも定期的に洗うか交換し、靴自体も可能であれば丸洗いして清潔を保つことが臭い対策の基本です。
納豆臭対策のまとめ
即効性のある対策と継続のコツ
- 即効性のある対策としては、重曹を使った足湯やスプレーが有効です。重曹は足の臭いの主成分であるイソ吉草酸を中和し、雑菌の繁殖も抑えてくれます。
- 足の汗を抑えるためには、密着性の高い足用制汗剤(クリームやジェル)や、ミョウバン配合のデオドラント製品を活用しましょう。
- 靴の臭い対策には、消臭パウダーや重曹、10円玉、銀イオンスプレーなどを靴の中に入れる方法が効果的です。
- 靴や靴下は毎日同じものを使わず、ローテーションしてしっかり乾燥させることが大切です。
- 外出先では、除菌シートで足を拭いたり、靴下を履き替えることでも臭いを軽減できます。
足の健康と臭いゼロ生活へ
- 継続的なケアが臭いゼロ生活のカギです。毎日の足洗いと角質ケア、靴や靴下の管理、足用デオドラントの活用を習慣にしましょう。
- 食生活やストレス管理も体質改善につながります。バランスの良い食事やリラックス時間を意識し、汗や皮脂の質を整えましょう。
- それでも臭いが改善しない場合は、皮膚科を受診して専門的な治療を受けることも検討してください。
足から納豆の匂いがする原因と対処法のまとめ
- 足の納豆臭や酸っぱい臭いの主な原因は、「イソ吉草酸」と「酢酸」という物質です
- 通気性の悪い靴や靴下は、靴内の温度と湿度を高め、雑菌が繁殖しやすい環境を作ります
- 毎日同じ靴を履くと、靴に染み込んだ汗や湿気が十分に乾かず、菌が増殖しやすくなります
- 精神的なストレスは足裏や手のひらなどの部位で発汗量が増え精神性発汗が起こりやすくなります
- 足の臭い対策の基本は、毎日しっかりと足を洗うことです
- 古い角質は雑菌のエサとなりやすいため、定期的に角質ケアを行いましょう
- 足用デオドラントやスプレーは雑菌の繁殖や汗を抑え、臭いの発生を防げます
- 指の間の蒸れを防ぐ5本指ソックスを選ぶことで、雑菌の繁殖と臭いの発生を抑えやすくなります
- 10円玉(銅)は抗菌作用があり、靴の中に数枚入れておくと臭いの軽減に役立ちます
- 毎日同じ靴を履かず、1日履いたらしっかり乾燥させると菌の繁殖を防げます
- 消臭機能や抗菌加工が施された靴下やインソールを活用するのも効果的です
- 腸内環境が整うと、汗や皮脂の質も改善し、臭いの発生を抑えやすくなります
- 糖尿病などの場合、血流や神経障害によって足の皮膚状態が悪化し臭いが強くなることがあります
- 即効性のある対策としては、重曹を使った足湯やスプレーが有効です
- 消臭パウダーや重曹、10円玉、銀イオンスプレーなどを靴の中に入れる方法が効果的です
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