
「グランドゴルフの50m、どうしても力んでしまって上手く打てない…」
「遠くに飛ばそうとすると、決まってボールが右に曲がってしまう…」
「安定して50mを打てるようになって、仲間を驚かせたい!」
特に最長ホールである50mは、大きな壁として立ちはだかります。
ご安心ください。この記事でお伝えする「グランドゴルフで50mの打ち方」は、決して難しい理論や特別な才能を必要とするものではありません。
この記事では、長年グランドゴルフを指導してきたプロの視点から、50mショットを克服するための全てを、どこよりも分かりやすく解説します。
読み終わる頃には、あなたは50mホールを前にしても自信を持ってクラブを振れるようになっているはずです。
【結論】グランドゴルフで50mを安定して真っ直ぐ飛ばす打ち方のコツ
色々試す前に、まずはこの記事の“結論”からお伝えします。
50mという長距離を安定させるために最も重要なのは、腕の力に頼るのではなく、体全体を使ったスムーズなスイングをすることです。

以下の3つのポイントを意識するだけで、クラブが自然に走り、ボールに効率よく力が伝わるようになります。
今日からすぐに試せる、グランドゴルフで50mの打ち方の核心です。
コツ1:体全体を使う「振り子スイング」を意識する
50mを飛ばそうとすると、多くの人が腕に力を込めて「エイッ!」と振ってしまいます。
しかし、これではスイングが不安定になり、ミスショットの原因に。
正解は、肩を支点にして、クラブと腕を一体化させた大きな振り子のように振ることです。

力ではなく、スイングの円弧の大きさで飛距離を稼ぐイメージを持ちましょう。
コツ2:スタンスは肩幅よりやや広く、どっしりと構える
大きなスイングをするためには、土台となる下半身の安定が不可欠です。
スタンス(足の幅)が狭いと、スイング中に体がブレてしまい、力のロスに繋がります。
いつものスタンスよりボール1個分ほど広く足を広げ、膝を軽く曲げて腰を落とすことで、
地球に根を張るような安定感が生まれます。

コツ3:インパクトで止めず、大きくフォローする
ボールにクラブが当たる瞬間(インパクト)は、スイングの通過点にすぎません。
ボールを「叩きにいく」のではなく、ボールの先の目標に向かってクラブを放り投げるように、大きくフォロースルー(振り抜くこと)を取ることが重要です。
これにより、ヘッドスピードが落ちることなく、ボールを力強く押し出すことができます。

あなたは大丈夫?50mが苦手な人のよくある失敗例とその原因
「コツは分かったけど、具体的に自分の何が悪いんだろう?」と感じる方も多いでしょう。
ここでは、50mショットで多くの人が陥る典型的な失敗例と、その根本原因を深掘りしていきます。
自分のショットと照らし合わせることで、課題が明確になります。
失敗例1:ボールが右に飛んでしまう(スライス)の原因
一生懸命振ったのに、ボールが無情にも右へスライス…。
これは、インパクトの瞬間にクラブのフェース(打球面)が開いて当たっていることが最大の原因です。

なぜフェースが開くのか?多くの場合、以下の2つが考えられます。
- 体の開きが早い
早く打ちたいという焦りから、ボールを打つ前に肩や腰が目標方向へ開いてしまう。その結果、腕が遅れて出てきてフェースが開きます。 - 手首を使いすぎている
飛ばそうとして手首をこねるように使ってしまうと、フェースの向きが安定しません。
【改善策】 体の正面でボールを捉える意識を持ち、手首は固定したまま、体の回転で打つ練習をしましょう。
失敗例2:ボールが上がらず、ゴロになってしまう(トップ)の原因
クラブヘッドがボールの上半分を叩いてしまい、低いライナーやゴロになる「トップ」。
これも非常に多いミスです。原因は、スイング中に体が上下に動いてしまうことにあります。
特に、ボールを上げようと意識するあまり、インパクトの瞬間に体が伸び上がってしまうケースが後を絶ちません。

【改善策】 スイング中は、頭の高さを常に一定に保つことを意識してください。
前傾姿勢をキープしたまま振り抜くことで、スイングの最下点が安定し、ボールをしっかりと捉えられます。
失敗例3:力んでいるのに全く飛ばない原因
自分では全力で振っているつもりなのに、ボールはポトリと力なく転がるだけ。
この悲しい現象は、「力み」によってスイングスピードが逆に遅くなっていることが原因です。
筋肉がガチガチに緊張すると、関節の動きがスムーズでなくなり、しなやかなスイングができません。
その結果、クラブヘッドが走らず、ボールにエネルギーが伝わらないのです。
これは、グランドゴルフで50mの打ち方をマスターする上で最大の障壁と言えるでしょう。
- グリップを握る力を抜き、深呼吸をしてからスイングに入りましょう。
- 飛ばす」のではなく「振る」ことに集中するのが、結果的に飛距離を伸ばす近道です。
50mを克服!正しい打ち方のための基本フォーム完全ガイド
原因が分かったら、いよいよ理想的なフォーム作りです。
安定した50mショットは、再現性の高い美しいフォームから生まれます。
ここでは「構え(アドレス)」から「スイング」まで、一連の流れを細かく分解し、初心者の方でも真似しやすいように解説します。
安定感を生む「スタンス(足の広さ)」とボールの位置
全ての土台となるのが「構え」です。ここでミスショットの8割が決まると言っても過言ではありません。
スタンスは肩幅よりボール1個分広く
前述の通り、50mを打つ際は通常より少しだけスタンスを広くとります。
具体的には、自分の肩幅を基準に、そこから左右の足をボール半個分(合計でボール1個分)外側に広げるイメージです。
これにより、スイング中の左右のブレを最小限に抑え、力強い回転運動をサポートします。

ボールは左足かかと線上が基本
ボールを置く位置も重要です。基本的には、左足のかかとの内側を結んだ線上にボールをセットします。

これにより、スイングの最下点を過ぎて、クラブヘッドが少し上昇軌道に入ったところでボールを捉える「アッパーブロー」の形になりやすく、
ボールを効率よく前へ飛ばすことができます。
2. 力みをなくす「グリップ(クラブの握り方)」
クラブと体を繋ぐ唯一の接点であるグリップは、非常に繊細な部分です。
強く握りすぎない!小鳥を包むような力加減で
力みの元凶は、グリップの握りすぎにあります。目安は「生きた小鳥を優しく包むような力加減」です。
あるいは、歯磨きをする時くらいの力でも十分です。
指先でクラブを支える感覚で、手首や腕がリラックスした状態を作りましょう。
フェースの向きをしっかり確認する
握る前に、クラブのフェース(打球面)を飛ばしたい目標に真っ直ぐ合わせます。
この向きがズレていると、いくら完璧なスイングをしてもボールは目標に飛びません。
フェースを目標に合わせ、その後にスタンスとグリップを決めるという手順を徹底してください。
3. 飛距離と方向性を両立する「スイング」の作り方
いよいよスイングです。
「バックスイング」「インパクト」「フォロースルー」の3つのパートに分けて解説しますが、
これらはあくまで一連の流れるような動作です。
バックスイング:ゆっくり、大きく、体の回転で上げる
始動はとにかく「ゆっくり」を意識します。
手先でひょいと上げるのではなく、肩と腰を回すことでクラブを始動させます。
目標は、クラブのヘッドが自分の頭の高さを超えるくらいまで、大きく上げること。
この時、左肩がアゴの下に入るくらい体を捻転させると、パワーが最大限に溜まります。

インパクト:体の正面でボールを捉え、押し出すイメージ
溜めたパワーを解放するインパクト。ここで重要なのは「叩く」のではなく「押し出す」イメージです。
バックスイングで捻った体を、今度は目標方向へ回転させていきます。
腕はリラックスさせたまま、体の回転に釣られてクラブが下りてくる感覚です。
そして、体の正面(おへその前)でボールを捉えることを意識してください。
フォロースルー:打った方向にクラブを真っ直ぐ出す
インパクトでスイングを終わりにしてはいけません。
ボールがなくなった後も、目標方向に向かってクラブヘッドを低く、長く放り出すように振り抜きます。
フィニッシュでは、クラブが再び頭の高さを超えるくらいまで大きく振り切りましょう。
美しいフィニッシュは、正しくスイングできた証拠です。
これが、理想的なグランドゴルフで50mの打ち方の完成形です。
飛距離と精度を格段に上げるための効果的な練習方法
正しいフォームを頭で理解したら、次は反復練習で体に染み込ませるステップです。
闇雲にボールを打つのではなく、目的意識を持った練習が上達への最短ルートです。
自宅でできる!大きなスイングを身につける「タオル素振り」
ボールを打てない場所でもできる、最高の練習法が「タオル素振り」です。
- バスタオルの端を結び、少し重りを作ります。
- クラブの代わりにそのタオルを持ち、先ほど解説したフォームで素振りをします。
- 力んで振ると、タオルの動きがバラバラになります。体の回転を使い、タオルが常に体を巻き付くようにスムーズに振れるよう意識します。
- タオルが風を切る「ビュッ」という音が、インパクトゾーンで鳴るようになれば完璧です。
この練習は、力みを抜き、体全体を使ったスイングを身につけるのに絶大な効果があります。
コースで実践!自分だけの「50mの振り幅」を見つける方法
コースに出たら、自分だけの「距離感」を養いましょう。
- まず、50mのホールでボールを10球用意します。
- 最初の5球は、飛距離や方向を気にせず、とにかく「気持ちよく振る」ことだけに集中します。リラックスして、理想のスイングをすることだけを考えましょう。
- 次の5球で、その「気持ちいいスイング」をした時に、ボールがどの辺りに、どんな弾道で飛んでいくのかを観察します。
- これを繰り返すことで、「このくらいの振り幅で振れば、大体50m飛ぶな」という自分だけの基準ができてきます。これがあなたにとっての「50mの打ち方」の物差しになります。
【関連】スコアをまとめる「2打目の打ち方」の重要性
素晴らしい50mショットを打てたとしても、スコアを良くするためには次の「2打目」が極めて重要です。
グランドゴルフで50mの打ち方が成功した喜びで、次のショットが疎かになっては元も子もありません。
グリーン周りの状況判断がカギ
2打目で考えるべきは、ただホールポストに寄せることだけではありません。
- 地面の傾斜
登りか下りか、右傾斜か左傾斜か。 - 芝の長さや状態
芝が長ければ転がりにくく、短ければ転がりやすい。 - ホールポスト周りの障害物
石や木の根がないか。
これらの状況を瞬時に判断し、直接狙うのか、手前に落として転がすのか、最適なルートを選択する力が求められます。
距離に合わせた振り幅の調整方法
残りの距離が15mなのか、10mなのか、5mなのか。短い距離ほど、力加減が難しくなります。
ここでも役立つのが、練習で作った「振り幅の物差し」です。
- 時計の針をイメージする
バックスイングの大きさを、時計の7時から5時、8時から4時、9時から3時といったように、自分なりに段階分けして覚えておくと、距離の打ち分けが非常に楽になります。

【関連】もっと楽しくなる!「グランドゴルフスコア表」の正しい書き方
上達の過程を記録し、モチベーションを維持するために「スコア表」は欠かせないツールです。
正しく書けるようになると、プレーの楽しみが倍増します。

スコア表の各項目の見方と記入例
一般的なスコア表の書き方を、スマホでも見やすい縦型の表で解説します。
項目 | 内容 | 記入例 |
---|---|---|
ホールNo. | プレーするホールの番号です。 | 1 |
標準打数 | そのホールの基準となる打数です。 | 4 |
自分の打数 | 自分がそのホールを終えるまでにかかった打数です。 | 3 |
打数差 | 「自分の打数」から「標準打数」を引いた数です。 | -1 |
累計 | 前のホールまでの「打数差」の合計です。 | -1 |
「ホールインワン」や「2打上がり」の記録方法
特別な成果は、スコアを華やかに彩ります。
- ホールインワン
1打でカップインした場合、打数に「1」と記入し、スコア表の打数差から「-3打」するのが一般的です(地域ルールにより異なる場合があります)。スコア表には〇で囲んだり、「H」と書いたりして目立たせましょう。 - 2打上がり(トマリ)
ホールポストにボールがくっついて止まった場合も、1打少なく計算できる特別ルールです。これもスコアに反映させることで、ゲーム性が高まります。
無料で使えるスコア管理アプリもおすすめ
最近では、スマートフォンのアプリで簡単にスコアを管理できます。
自動で集計してくれたり、過去の成績をグラフで表示してくれたりする便利な機能も。
仲間とのスコア共有も簡単なので、ぜひ一度試してみてください。
「グランドゴルフ スコア」などで検索すると見つかります。
50mの打ち方をマスターして、グランドゴルフのレベルを一段上げよう!
今回は、多くの人が悩む「グランドゴルフで50mの打ち方」について、結論から具体的なフォーム、練習方法、そして関連知識まで、網羅的に解説しました。
重要なのは、力任せに振るのではなく、リラックスして体全体を使った大きな振り子スイングをすること。
そして、正しいフォームを反復練習で体に染み込ませることです。
50mという距離は、決して特別な才能がなければ打てないものではありません。
この記事で紹介したポイントを一つひとつ実践すれば、あなたのショットは必ず安定し、飛距離も伸びていきます。
50mに自信がつけば、コース戦略の幅が大きく広がり、グランドゴルフがこれまで以上に楽しく、奥深いものになるはずです。
さあ、今日から練習場やコースで、新しい打ち方を試してみてください。
あなたのゴルフライフが、より一層輝くことを心から応援しています!
グランドゴルフ50mの打ち方のまとめ
- グランドゴルフの50mショットは力任せではなく、体全体を使ったスイングが重要。
- 【コツ1】肩を支点にした「振り子スイング」で、円弧の大きさで飛ばす。
- 【コツ2】スタンスは肩幅よりやや広く、どっしり構えて土台を安定させる。
- 【コツ3】インパクトで止めず、目標にクラブを放り投げるように大きくフォローする。
- 右に曲がる(スライス)原因は、体の開きが早く、フェースが開いて当たること。
- ゴロ(トップ)になる原因は、スイング中に体が伸び上がってしまうこと。
- 力んでも飛ばないのは、力みでスイングスピードが逆に遅くなっているから。
- 正しいフォームの基本は、安定した「構え(アドレス)」から始まる。
- スタンスは肩幅+ボール1個分広く、ボールは左足かかと線上に置く。
- グリップは「生きた小鳥を包む」くらいの力加減で、リラックスを心がける。
- スイングの始動は「ゆっくり」。肩と腰の回転でクラブを上げる。
- インパクトは「叩く」のではなく、体の正面でボールを「押し出す」イメージ。
- フォロースルーを大きく取ることで、ヘッドスピードが落ちず、力強く押せる。
- 自宅では「タオル素振り」で力みを抜き、体幹を使ったスイングを習得する。
- コースでは、気持ちよく振った時の飛距離を基準に「自分の物差し」を作る。
- 50mショットの後は「2打目」が重要。状況判断と距離感の調整がカギ。
- 2打目は時計の針をイメージして、振り幅で距離を打ち分ける練習が有効。
- スコア表を正しく書くと、上達が可視化されモチベーションが上がる。
- ホールインワンや2打上がり(トマリ)は、スコアを良くする特別ルール。
- 50mを克服すればコース戦略の幅が広がり、グランドゴルフがもっと楽しくなる。
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