お正月にやってはいけない７つの事！福を呼ぶお正月の過ごし方

お正月にやってはいけないこと一覧

お正月、特に三が日（1月1日～3日）には、昔から守られてきた7つの大切なタブーがあります。

年神様が福を持って家を訪ねてきてくれるとされており、

福を払いのけないようこれらの禁止事項を守ることで、

新しい年に良い運気を呼び込むことができるのです。

実は私も5年前のお正月、何も知らずに大掃除をしてしまい、

その年は仕事でトラブル続きでした。

以降、伝統的なタブーを意識するようになったのです。

1. 掃除をしてはいけない

三が日の掃除は、最も有名なタブーです。

福を払いのけないよう、掃除は控えるべきとされています。

年神様がせっかく運んできてくれた福を掃き出してしまうと考えられているからです。

掃き掃除だけでなく、拭き掃除やゴミ出しも避けるのが基本。

どうしても汚れが気になる場合は、軽く片付ける程度に留めましょう。

対処法： 年末に徹底的に大掃除を済ませておく

2. 洗濯などの水仕事をしてはいけない

年神様を水で洗い流すことになるため、

キッチン、バス、トイレの掃除、洗濯などの水仕事は縁起が悪いとされています。

水回りの作業全般が該当します。

洗濯物は年内に済ませ、食器洗いも最低限に。

三が日は紙皿を使うご家庭も多いですね。

対処法： 使い捨て食器の活用、洗い物を最小限にする工夫

3. 刃物を使ってはいけない

刃物で切ること＝縁を切ることにもつながるためタブーとされる行動です。

包丁やはさみ、カッターナイフなど、刃物全般の使用を控えます。

料理は年末におせち料理を作り置きし、

三が日は温めるだけで済むよう準備しておくのがコツです。

対処法： おせち料理や作り置きおかずの活用

4. 火を使った煮焚きをしてはいけない

火を使って煮ると灰汁(あく)が出ることから、悪(あく)を家の中に出すことにつながると考えられています。

また、火の神様を休ませるという意味もあります。

ガスコンロでの調理は避け、電子レンジや炊飯器を活用。

お湯を沸かすのも控えめにしましょう。

対処法： 電気製品の活用、冷めても美味しい料理の準備

5. ケンカや争いごとをしてはいけない

年神様の前で醜い姿を見せるのは失礼にあたります。

家族間のもめごとや近所とのトラブルは避けるべきです。

特に子どもの叱り方にも注意が必要。声を荒らげず、穏やかに過ごすことを心がけましょう。

対処法： 感情的にならず、話し合いは正月過ぎてからに延期

6. 四足動物の肉を食べてはいけない

昔から、お正月には牛・豚・羊などの四足で歩く動物の肉は避ける習慣があります。

仏教的な考え方が影響していると言われています。

鶏肉や魚介類は問題ありません。

おせち料理には海老や鯛などの縁起物が使われるのも、この考えに基づいています。

対処法： 魚介類や鶏肉を中心とした献立作り

7. お金の無駄遣いをしてはいけない

新年早々の散財は、一年を通じてお金に困ると考えられています。

初売りでの衝動買いや、ギャンブルは控えましょう。

ただし、お年玉の使用や縁起物の購入は別。必要以上の出費を避けることが大切です。

対処法： 予算を決めて計画的な買い物

なぜお正月にタブーがあるの？その由来と意味

年神様を迎えるための大切な期間に、良い運を保つために守られるべきとされています。

これらのタブーには、以下のような深い意味があります。

年神様への敬意

年神様とは、新年に各家庭を訪れて福をもたらしてくれる神様のこと。

家事をして慌ただしくするのではなく、静かにお迎えすることが大切なのです。

主婦への配慮

主婦業に関するものが多いのも特徴の一つ。

年末の忙しさから解放され、ゆっくり休んでもらうという意味も込められています。

実際、私の祖母は「お正月ぐらいは台所に立たなくていい」と言って、三が日は本当に休んでいました。

今思えば、家族全員でその時間を大切にしていたのですね。

新しい年の準備

前年の汚れや悪いものを取り除くのではなく、新年に入ってきた良い運気を大切に保つという考え方があります。

現代でもタブーを守る必要がある？

忙しい現代生活では、すべてのタブーを守るのは難しいかもしれません。

しかし、伝統を尊重しながら家族と共に楽しいお正月を過ごすための指針として活用することができます。

柔軟な解釈で

完璧を求めすぎず、「できる範囲で」という心構えが大切です。

例えば、朝の軽い片付けは許容しても、本格的な掃除は避けるなど。

家族のコミュニケーション

タブーを意識することで、家族で日本の文化について話し合う良いきっかけにもなります。

子どもたちに伝統を伝える貴重な機会です。

実は私も最初は「迷信でしょ？」と思っていましたが、実際に守ってみると心が落ち着き、

家族との時間を大切にできるようになりました。不思議なものですね。

どうしても必要な場合の対処法

完全にタブーを守れない状況もあります。そんな時の対処法をご紹介します。

緊急時の掃除

汚れがひどい場合は「神様、失礼します」と心の中で断りを入れてから、最低限の掃除をしましょう。

洗濯物の対処

三が日中に汚れた衣類は、汚れを落として干すだけに留め、洗剤を使った本格的な洗濯は避けます。

料理の工夫

どうしても調理が必要な場合は、電子レンジや炊飯器など、直火を避けた方法を選びましょう。

お正月の正しい過ごし方

タブーを理解したら、次は積極的にできることを実践しましょう。

初詣で新年の挨拶

年神様への感謝と新年の願いを込めて、初詣に出かけましょう。

混雑を避けるため、三が日以降でも問題ありません。

おせち料理で縁起を担ぐ

数の子（子孫繁栄）、黒豆（健康）、田作り（豊作）など、それぞれに意味が込められたおせち料理を味わいます。

家族の時間を大切に

普段忙しい家族も、お正月は一緒に過ごす貴重な時間。

テレビを見たり、カルタで遊んだり、ゆったりとした時間を楽しみましょう。

私も毎年、三が日は家族でボードゲームをしたり、昔話をしたりして過ごしています。

子どもたちにとって、きっと大切な思い出になっているはずです。

地域による違いについて

お正月のタブーは、地域によって多少の違いがあります。

関東と関西の違い

関東では三が日、関西では松の内（1月15日まで）という場合も。実家の習慣を確認してみましょう。

地方独特の風習

沖縄では旧正月、北海道では雪かきが必要など、気候や文化による違いもあります。

よくある質問（FAQ）

Q1: 元日に急に体調を崩した場合、病院に行ってもいいですか？

A1: 緊急時は迷わず病院に行きましょう。命に関わることは、タブーより優先されます。

年神様も、きっと理解してくださるはずです。

Q2: 三が日にどうしても仕事をしなければならない場合は？

A2: 仕事は現代生活で避けられない場合があります。

心の中で「申し訳ございません」と断りを入れ、できる範囲で配慮すれば大丈夫です。

Q3: 子どもがお正月に怪我をした場合、応急処置はしてもいいですか？

A3: 怪我の手当ては最優先です。清潔なガーゼで止血し、必要に応じて病院に行きましょう。

子どもの安全が一番大切です。

Q4: ペットの世話はタブーに含まれますか？

A4: ペットの世話は生き物の命に関わるため、必要最低限の世話は問題ありません。

ただし、大掃除のようなことは避けましょう。

Q5: お正月の買い物はいつから始めてもいいですか？

A5: 一般的には1月4日以降が良いとされています。

ただし、生活必需品の購入は問題ありません。

信頼できる情報源について

この記事で紹介しているお正月の風習の多くは、古くから日本に伝わる神道や民間の信仰に基づいています。

より詳しく知りたい方は、地域の神社や以下の公式サイトも参考にされると良いでしょう。

• 神社本庁: https://www.jinjahoncho.or.jp/
  • 神社に関する包括的な情報や、日本の伝統的な祭り、習慣についての解説が掲載されています。
• 国立国会図書館: https://www.ndl.go.jp/
  • 日本の歴史や文化に関する古い文献や資料を検索でき、風習のルーツを深く知ることができます。
• 文化庁: https://www.bunka.go.jp/
  • 日本の文化財や伝統文化に関する公式な情報を提供しており、地域の風習などを調べる際に役立ちます。

まとめ：お正月のタブーで新年を心穏やかに

お正月のタブーは、単なる迷信ではありません。

年神様への敬意と、家族の絆を深める大切な文化です。

現代生活との折り合いをつけながら、できる範囲で守ってみてください。

• 三が日は掃除・洗濯・火の使用を控える
• 刃物の使用や四足動物の肉食を避ける
• ケンカや無駄遣いはしない
• 年神様への敬意を忘れずに
• 完璧を求めすぎず柔軟に対応する
• 家族との時間を大切にする
• 地域の習慣も確認する
• 緊急時は安全を最優先する
• 伝統を次世代に伝える機会として活用
• おせち料理や初詣で縁起を担ぐ
• 心穏やかに新年のスタートを切る
• 一年の福を呼び込む気持ちを大切にする

新しい年が、皆さまにとって素晴らしい一年になりますように。

お正月のタブーを理解して、心豊かな新年をお迎えください。