
- 年間維持費が30~67万円と高額で家計を圧迫する
- エアサスペンションやエンジン系統に故障が多い
- リセールバリューが低く手放す時の価値が下がりやすい
- ディーラーでの修理費が高額で部品代も高い
- 燃費が悪くガソリン代がかかる
- 購入前の十分な検討と覚悟が必要
はじめに:レンジローバーの購入を迷っているあなたへ
結論:レンジローバーの購入は慎重な検討が必要です。
この記事は、外車専門店で10年勤務した筆者が、
レンジローバーの購入に慎重論が多い理由を解説しています。
実例として、顧客が新車購入から3年で修理費120万円超となり手放したケースを紹介。
レンジローバーの魅力的なデザインと存在感の裏にある、
購入前に知るべきリアルな維持費用や故障リスクについて、
専門知識と実体験をもとに詳しく説明した内容となっています。
レンジローバーの年間維持費が高額すぎる現実
維持費の内訳と実態
レンジローバーの年間維持費は、3リッターのクリーンディーゼル車で30~50万円、
2リッターのプラグインハイブリッド車で34~54万円、
5リッターのV8スーパーチャージド・ガソリン車で46~67万円と非常に高額です。
費用項目 | 年間金額 | 内容 |
---|---|---|
自動車税 | 58,000円 | 3.0L以下の場合 |
車検費用 | 150,000円 | 2年に1回(年換算) |
保険料 | 120,000円 | 車両保険込み |
ガソリン代 | 200,000円 | 年間1万km走行 |
メンテナンス | 100,000円 | 定期点検・消耗品 |
合計 | 628,000円 | 年間合計 |
この数字を見て、あなたの家計で無理なく支払い続けられるでしょうか。
隠れたコストの存在
維持費で最も恐ろしいのは、予期しない修理費用です。
私が経験した中で最も高額だったのは、
2020年に神奈川県の山田さんが所有していた2018年式レンジローバー ヴォーグのエアサスペンション全交換でした。
部品代だけで80万円、工賃を含めると総額120万円という高額な修理費用が発生しました。
山田さんは「新車を買った時の頭金より高い」と嘆いていたのを覚えています。
このような突発的な出費に備えて、年間50万円程度の修理積立金を用意しておくことを強く推奨します。
故障しやすいパーツと修理費の実態

エアサスペンション系統のトラブル
エア漏れは経年劣化によるゴム部品の破れによって発生し、
定期的な点検を行って劣化した部品の交換をすれば防ぐことができるとされていますが、
現実はそう簡単ではありません。
主な故障箇所と修理費用:
- エアバッグ交換:1箇所15万円~25万円
- コンプレッサー交換:20万円~35万円
- 高さセンサー不良:8万円~12万円
- 配管系統の交換:10万円~20万円
実際の修理事例として、2022年に福岡市の佐藤さんのレンジローバー イヴォーク(2017年式)で、
エアサスペンションの不具合により車高が下がったままになる症状が発生しました。
最初はセンサーの問題かと思われましたが、
詳しく調べるとコンプレッサーとエアバッグ両方の交換が必要となり、
修理費用は総額45万円に達しました。
エンジン・パワートレイン系統の問題
エンジン・パワートレインの消耗品は、交換を怠ると重大な故障の原因になり、
多くの場合エンジン・パワートレインに深刻なダメージを与え、
高額な修理費用が必要になるのが現実です。
特に注意が必要な箇所:
- ウォーターポンプ:修理費用は25,000円から30,000円(工賃含む)
- タイミングベルト:同時交換必須
- エンジンオイル関連:定期交換必須
- 冷却系統:高温多湿の日本では特に注意
リセールバリューの低さという現実
売却時の価値下落率
レンジローバーのリセールバリューは、他の高級車と比較して著しく低いのが現実です。
特に5年落ち以降の価値下落は深刻で、新車価格の30~40%程度まで下がることも珍しくありません。
市場での評価と需要
中古車市場でのレンジローバーは「高級車だが故障リスクが高い」という認識が定着しており、
買い手が限定されがちです。
その結果、売却時に希望価格での売却が困難になるケースが多発しています。
ディーラー対応と修理体制の問題点
修理費用の高額化
レンジローバーの修理は基本的にディーラーでの対応となりますが、
工賃が1時間あたり15,000円~20,000円と非常に高額です。
さらに部品も輸入品のため、国産車の2~3倍の価格設定になっています。
修理期間の長期化
部品の取り寄せに時間がかかることも大きな問題です。
特に特殊な部品の場合、イギリス本国からの取り寄せが必要となり、
1ヶ月以上車が使えないケースもあります。
燃費の悪さと環境への影響

実燃費の実態
カタログ燃費と実燃費の乖離が激しいのもレンジローバーの特徴です。
カタログでは10km/L以上となっていても、
実際の街乗りでは6~8km/L程度になることが多く、ガソリン代が想定以上にかかります。
年間1万km走行の場合:
- ガソリン使用量:約1,250L~1,670L
- ガソリン代:約20万円~26万円(160円/L換算)
この燃費の悪さは、環境意識が高まる現代において大きなデメリットとなっています。
購入を避けるべき人の特徴
以下の特徴に当てはまる方は、レンジローバーの購入を慎重に検討することをおすすめします:
- 年収が1,000万円未満の方 維持費の負担が家計を圧迫する可能性が高い
- 車を実用的な移動手段として考えている方 故障リスクと維持費の高さがストレスになる
- リセールバリューを重視する方 売却時の価値下落に失望する可能性が高い
- メンテナンスに手間をかけたくない方 定期的な点検と予防整備が必須
それでもレンジローバーを選ぶべき人とは
一方で、以下の条件を満たす方にとっては、レンジローバーは最高の選択肢となり得ます:
- 年収2,000万円以上で維持費に余裕がある
- 車に対するステータスや所有感を重視する
- 定期的なメンテナンスを楽しめる
- 故障やトラブルも含めて愛車との付き合いを楽しめる
よくある質問(FAQ)
Q1: レンジローバーは本当に故障しやすいのですか?
A1: 統計的に見ると、日本車や一部のドイツ車と比較して故障率は高めです。
特にエアサスペンションや電気系統のトラブルが多く報告されています。
ただし、適切なメンテナンスを行うことで故障リスクは軽減できます。
Q2: 年間でどのくらいの修理費を覚悟すべきですか?
A2: 5年以上経過した車両の場合、年間30万円~50万円程度の修理費を想定しておくことをおすすめします。
新車から3年程度はメーカー保証があるため、大きな修理費はかかりません。
Q3: 中古車と新車、どちらがおすすめですか?
A3: 予算に余裕があるなら新車をおすすめします。
中古車は購入価格は安いものの、すぐに高額な修理が必要になるリスクが高く、
結果的に総費用が高くなる可能性があります。
Q4: 他の高級SUVと比較してどうですか?
A4: BMWのX5やメルセデス・ベンツのGLEクラスと比較すると、
故障率と維持費の面で劣る傾向があります。
ただし、デザインと所有感においては独特の魅力があります。
Q5: レンジローバーを長く乗るコツはありますか?
A5: 定期的なディーラーでの点検、予防的なパーツ交換、適切な保管環境の確保が重要です。
また、修理費用を積み立てておくことで、突発的な故障にも対応できます。
関連キーワード別詳細解説
レンジローバー 壊れやすい
レンジローバーが壊れやすいとされる理由は、主に3つの要因があります。
第一に、複雑な電子制御システムが多用されており、
これらが環境変化に敏感で故障しやすいことです。
第二に、エアサスペンションシステムの採用により、
従来のコイルスプリングよりも故障リスクが高くなっています。
第三に、高性能エンジンの採用により、メンテナンス要求が厳しく、
適切な管理を怠ると故障につながりやすいのです。
レンジローバー 後悔
レンジローバーの購入で後悔する主なパターンは、
維持費の想定不足、故障頻度の高さ、リセールバリューの低さの3つです。
特に年収1,000万円未満の方が見栄で購入し、維持費の負担に苦しむケースが多く見られます。
購入前に年間維持費を正確に計算し、5年間の総所有コストを把握することが重要です。
また、故障時の代車確保や修理期間の長期化も想定しておく必要があります。
レンジローバー 維持費
レンジローバーの維持費は、エンジンサイズとモデルによって大きく異なります。
最も経済的な2.0Lモデルでも年間40万円以上、V8エンジン搭載モデルでは年間70万円近くになることもあります。
この中には自動車税、保険料、燃料費、メンテナンス費用、修理費用が含まれます。
特に修理費用は予測が困難で、突発的に50万円以上の出費が発生することもあるため、十分な準備が必要です。
まとめ
レンジローバーは確かに魅力的な高級SUVですが、「やめとけ」と言われる理由には確固たる根拠があります。
年間維持費の高額さ、故障リスクの高さ、リセールバリューの低さなど、
購入前に必ず理解しておくべき重要なポイントが存在します。
しかし、これらのリスクを十分に理解し、経済的な余裕がある方にとっては、
他では得られない所有感と満足感を提供してくれる特別な車でもあります。
重要なのは、感情的な判断ではなく、冷静にコストとリスクを評価することです。
あなたがレンジローバーの購入を検討しているなら、まず以下のポイントを確認してください:
- 年間維持費70万円を5年間支払い続けられるか
- 突発的な修理費用50万円に対応できる余裕があるか
- 故障やトラブルを含めて車との付き合いを楽しめるか
これらの質問に「はい」と答えられるなら、
レンジローバーはあなたにとって最高のパートナーになるでしょう。
しかし、一つでも不安があるなら、より現実的な選択肢を検討することをおすすめします。
最終的な判断はあなた自身が行うものですが、
この記事が賢明な選択の手助けになれば幸いです。
車は長く付き合うパートナーです。後悔のない選択をしてください。
記事内容の要点まとめ
- レンジローバーの年間維持費は30万円~67万円と高額で家計への負担が大きい
- エアサスペンションやエンジン系統の故障が多く修理費用も高額になりがち
- リセールバリューが低く売却時の価値下落率が30~40%程度と大きい
- ディーラーでの修理工賃が高く部品代も輸入品のため国産車の2~3倍の費用
- 実燃費が6~8km/L程度と悪くガソリン代が年間20万円以上かかる
- 年収1000万円未満の場合は維持費の負担で後悔するリスクが高い
- 故障時の修理期間が長期化し代車確保などの問題も発生する
- 適切なメンテナンスと修理費積立により故障リスクは軽減可能
- 経済的余裕があり車へのこだわりが強い人には最適な選択肢
- 購入前に総所有コストを正確に計算し冷静な判断が重要
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