
ここでは、サンスベリアの植え替えのサインの見極め方から、
初心者でも失敗しない植え替えの時期と手順、そして大切な土と鉢の選び方まで、
写真がなくても分かるように詳しく解説します!
この記事を読めば、あなたもサンスベリアの植え替えマスターに!
大切なサンスベリアを、もっと元気に、もっと美しく育ててあげましょう。
- これが出たら植え替え!サンスベリアからのSOSサイン5つ
- なぜサンスベリアの植え替えは必要なの?その理由とメリット
- サンスベリア植え替えのベストタイミングはいつ?
- 初心者でも安心!サンスベリアの植え替え手順を徹底解説
- サンスベリア 植え替えの土選び|元気に育つ配合とは?
- サンスベリアの鉢のおすすめ|失敗しない選び方 3つのポイント
- サンスベリア 植え替え 失敗しないための重要ポイントとQ&A
これが出たら植え替え!サンスベリアからのSOSサイン5つ

- 鉢底から根っこがはみ出ている
- 水やりしても水が染み込まない(水はけが悪い)
- 鉢の中で株がパンパンになっている(根詰まり)
- 土の表面が固くなったり、量が減ったりしている
- 葉の色が悪くなったり、生育が鈍ったりしている
サンスベリアは、言葉を話せませんが、植え替えが必要になると様々なサインを出してくれます。
これらのサンスベリアの植え替えサインを見逃さず、適切なタイミングで植え替えをしてあげましょう。
サイン1:鉢底から根っこがはみ出ている

一番わかりやすいサインです。鉢の底にある排水用の穴から、白い根っこが見えていたら、
それは鉢の中が根でいっぱいになっている証拠。
窮屈な状態なので、広いお部屋(鉢)に引っ越させてあげましょう。
サイン2:水やりしても水が染み込まない(水はけが悪い)

水をあげたとき、土の表面に水が溜まったままなかなか染み込んでいかない、
または鉢底から水が出てくるのに時間がかかる…。
これは、鉢の中に根が密集しすぎていたり、土が古くなって固まっていたりするサインです。
水はけが悪いと、根腐れの原因になってしまいます。
サイン3:鉢の中で株がパンパンになっている(根詰まり)

鉢の縁までサンスベリアの株がぎっしりと詰まっていて、
もう新しい芽が出るスペースがないように見える状態です。
鉢を横から軽く叩いても株がグラグラしないほど固まっている場合も、根詰まりを起こしています。
サイン4:土の表面が固くなったり、量が減ったりしている

長年植え替えをしていないと、土の養分が失われ、構造も悪くなってカチカチに固まってきます。
また、水やりなどで土が少しずつ流れ出て、量が減ってくることも。
古い土ではサンスベリアは元気に育ちません。
サイン5:葉の色が悪くなったり、生育が鈍ったりしている

以前よりも葉の色が薄くなったり、ツヤがなくなったり、
新しい葉が出てくるスピードが遅くなったりした場合も、根詰まりや土の栄養不足が考えられます。
元気がないなと感じたら、鉢の中の環境を疑ってみましょう。
【補足】購入・前回の植え替えから2年以上経っている場合も検討
目立ったサインが出ていなくても、サンスベリアはゆっくりと成長しています。
一般的に、1〜2年に1回は植え替えを検討するのがおすすめです。
特に購入してから一度も植え替えをしていない場合は、2年を目安に植え替えてあげると良いでしょう。
なぜサンスベリアの植え替えは必要なの?その理由とメリット
そもそも、なぜ植え替えが必要なのでしょうか?
面倒に感じるかもしれませんが、植え替えにはサンスベリアを元気に保つための大切なメリットがあります。
根詰まりを解消して、健やかな成長を促すため
鉢の中で根がいっぱいになると、新しい根を伸ばすスペースがなくなり、
水分や養分を十分に吸収できなくなります。
植え替えで根が伸び伸びできる環境を作ることで、サンスベリアはさらに元気に成長できます。
新しい土で栄養を補給し、生育環境をリフレッシュするため
植物は土から栄養を吸収して育ちます。
同じ土で長く育てていると、土の中の栄養分はどんどん減っていきます。
また、土の粒も崩れて水はけが悪くなります。
新しい土に入れ替えることで、必要な栄養を補給し、清潔で快適な環境を整えることができます。
水はけを改善し、根腐れのリスクを防ぐため
サンスベリアは乾燥に強い植物ですが、過湿には非常に弱いです。
根詰まりや古い土で水はけが悪くなると、根が常に湿った状態になり、
最も怖い「根腐れ」を引き起こす原因になります。植え替えは、根腐れを防ぐためにも非常に重要です。
サンスベリア植え替えのベストタイミングはいつ?
植え替えは、サンスベリアにとって少なからず負担がかかる作業です。
回復しやすい、最適な時期を選んで行いましょう。
最適な時期は「生育期」の5月〜9月

サンスベリアが最も元気に成長する「生育期」、具体的には気温が15℃以上になる5月頃から9月頃までが植え替えのベストシーズンです。
この時期なら、植え替えのダメージからの回復も早く、新しい根も張りやすくなります。
避けるべき時期と、その理由(冬場の注意点)
気温が低い冬(10月〜4月頃)は、サンスベリアの生育が鈍くなる「休眠期」に入ります。
この時期に植え替えを行うと、ダメージから回復しにくく、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
緊急の場合を除き、冬場の植え替えは避けましょう。
植え替え頻度の目安は?
サンスベリアの成長スピードにもよりますが、一般的には1〜2年に1回が目安です。
ただし、前述したサンスベリアの植え替えサインが出ていれば、年数に関わらず植え替えを検討してください。
初心者でも安心!サンスベリアの植え替え手順を徹底解説
いよいよ、植え替えの実践です!焦らず、以下の手順で進めれば、初心者でも失敗なくできますよ。
STEP0:準備するものリスト(鉢、土、道具など)
まずは必要なものを揃えましょう。
必要なもの | 選び方のポイント・備考 |
---|---|
新しい鉢 | 今の鉢より一回り(直径で3cm程度)大きいもの |
新しい土 | サンスベリア用か観葉植物用の土(水はけが良いもの) |
鉢底石 | 水はけを良くするため。軽石や大粒の赤玉土など |
鉢底ネット | 鉢底石や土が流れ出るのを防ぐ |
スコップ | 土を入れる際に便利 |
割り箸など | 土を鉢に入れる際に根の隙間を埋めるのに使う |
ハサミ | 傷んだ根を切るため(清潔なもの) |
新聞紙・シート | 作業スペースが汚れないように敷く |
手袋 | 手が汚れるのが気になる場合 |
STEP1:サンスベリアを鉢から優しく抜くコツ
- 作業スペースに新聞紙などを敷きます。
- サンスベリアの株元を持ち、鉢をゆっくりと傾けます。
- 鉢の側面や底を軽く叩いて、土と鉢の間に隙間を作ります。
- それでも抜けない場合は、無理に引っ張らず、鉢を逆さまにして優しく引き抜きます。
STEP2:古い土を落とし、根の状態をチェック&整理
- 根鉢(根と土が固まったもの)を優しく手でほぐし、古い土を1/3〜半分程度落とします。
- 根をチェックし、黒ずんでいたり、ブヨブヨしていたりする傷んだ根や、長すぎる根があれば、清潔なハサミで切り取ります。健康な根は白くてハリがあります。
STEP3:【必要なら】株分けの方法と注意点
株が大きくなりすぎている場合や、増やしたい場合は、このタイミングで「株分け」ができます。
手で優しく分けられる場合は手で、難しい場合は清潔なハサミやナイフで切り分けます。
切り口は数時間〜1日程度乾かしてから植え付けましょう。
STEP4:新しい鉢に植え付ける(深さ・向きのポイント)
- 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを敷きます。
- 鉢底石を、鉢底が見えなくなる程度(鉢の高さの1/5程度)入れます。
- 新しい土を鉢の1/3程度入れます。
- サンスベリアの株を鉢の中央に置き、高さを調整します。(元の鉢で植わっていた高さと同じくらいになるように)
- 株の周りに新しい土を入れていきます。割り箸などで軽く突きながら、根の隙間にも土が入るようにします。
- 鉢の縁から2〜3cm下(ウォータースペース)まで土を入れたら、鉢の底を軽くトントンと叩いて土を落ち着かせます。強く押し固めすぎないように注意しましょう。
STEP5:植え替え直後の水やりと管理方法
サンスベリアの場合、植え替え直後の水やりはNGです!
植え替えで傷ついた根から雑菌が入るのを防ぐため、1週間〜10日ほど経ってから、最初の水やりをします。
それまでは、明るい日陰の風通しの良い場所で管理しましょう。
サンスベリア 植え替えの土選び|元気に育つ配合とは?
サンスベリアを元気に育てるには、土選びが非常に重要です。
サンスベリアが好む土の条件は「水はけの良さ」
サンスベリアは乾燥地帯が原産のため、過湿を嫌います。
そのため、土選びで最も重要なのは「水はけの良さ」です。
水持ちが良すぎると根腐れの原因になります。
おすすめ!市販のサンスベリア用・観葉植物用の土
初心者の方は、市販されている「サンスベリア専用土」や「観葉植物用の土」を使うのが一番簡単で安心です。
これらは水はけが良いようにあらかじめ配合されています。
もし「観葉植物用の土」を使う場合は、水はけをさらに良くするために、
赤玉土(小粒)や鹿沼土(小粒)、軽石などを1〜2割混ぜ込むとより良いでしょう。
自分で配合する場合の基本レシピ(赤玉土・鹿沼土など)
土作りにこだわりたい方は、自分で配合するのもおすすめです。基本のレシピはこちら。
土の種類 | 配合割合(目安) | 特徴 |
---|---|---|
赤玉土(小粒) | 6〜7 | 水はけ・水持ち・肥料持ちのバランスが良い基本の土 |
腐葉土 | 2〜3 | 栄養分を補い、土をふかふかにする |
軽石(小粒) | 1 | 水はけを非常に良くする |
(お好みで) | 少量 | くん炭(根腐れ防止)、ゼオライト(根腐れ防止) |

【NG】使ってはいけない土の種類
- 庭の土
雑菌や害虫がいる可能性があり、水はけも悪いことが多いです。 - 古い土の再利用
養分がなく、病原菌がいる可能性があるため、避けるのが無難です。(熱湯消毒などで再利用も可能ですが、初心者にはおすすめしません) - 畑用の培養土
栄養価が高く、水持ちが良いものが多いため、サンスベリアには向きません。
サンスベリアの鉢おすすめ|失敗しない選び方 3つのポイント
鉢はサンスベリアの「家」です。見た目だけでなく、機能性も考えて選びましょう。
ポイント1:サイズ選び(大きすぎはNG!)
植え替え時には、今の鉢より一回り(直径で約3cm)大きいサイズを選ぶのが基本です。
あまり大きすぎる鉢に植えると、土が乾きにくくなり根腐れの原因になったり、
根ばかりが伸びて葉の成長が悪くなったりすることがあります。
ポイント2:素材選び(素焼き・陶器・プラ鉢のメリット・デメリット)
鉢の素材によって、通気性や重さ、見た目が変わります。
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
素焼き鉢(テラコッタ) | 通気性・排水性が抜群、ナチュラルな風合い | 乾きやすい、割れやすい、重い |
陶器鉢 | デザイン豊富、おしゃれ、適度な重さで安定感 | 通気性は素焼きより劣る、割れると高価な場合も |
プラスチック鉢 | 安価、軽い、デザイン豊富、水持ちが良い | 通気性が悪い、安っぽく見える場合も、軽いので倒れやすい |
サンスベリアには、通気性の良い素焼き鉢や陶器鉢がおすすめですが、
管理に自信があればプラスチック鉢でも問題ありません。
ポイント3:形状とデザイン(根腐れ防止とインテリア性)
必ず鉢底に穴が開いているものを選びましょう。
穴がない鉢カバーなどを使う場合は、必ず穴あきの鉢を入れてからカバーに入れるようにしてください。
形状は、サンスベリアの縦長のフォルムに合わせて、やや深さのあるものがバランスが良いでしょう。
デザインは、お部屋のインテリアに合わせてお好みのものを選んでくださいね。
サンスベリアにおすすめのおしゃれな鉢3選
- シンプルな円筒形のセメントポット: モダンでスタイリッシュな雰囲気に。
- 温かみのあるテラコッタ鉢: ナチュラル、カントリー風のインテリアにマッチ。
- デザイン性の高い陶器鉢: お部屋のアクセントに。様々な色や柄が楽しめます。

サンスベリア 植え替え 失敗しないための重要ポイントとQ&A
最後に、植え替えでありがちな失敗とその対処法、よくある質問にお答えします。
失敗例1:根を傷つけすぎて弱ってしまった…
対処法:清潔なハサミで整理し、発根促進剤も検討
多少根が切れても大丈夫ですが、傷みすぎると回復に時間がかかります。
傷んだ根は必ず清潔なハサミで切り、切り口を乾かしてから植え付けましょう。
心配な場合は、植え付け後に発根促進剤(メネデールなど)を希釈して与えるのも一つの方法です。
(ただし、水やりは1週間後からです)
失敗例2:植え替え直後に水やりしすぎて根腐れ…
対処法:植え替え後1週間は水やりを控えるのが基本
これが一番多い失敗かもしれません。
サンスベリアは乾燥に強いことを忘れずに! 植え替え後は必ず1週間以上待ち、
土が完全に乾いてから水やりを再開してください。
失敗例3:鉢が大きすぎて生育が悪い…
対処法:株のサイズに合った鉢に植え直す
良かれと思って大きな鉢にすると逆効果になることも。
もし大きすぎる鉢に植えてしまった場合は、面倒でも生育期に適切なサイズの鉢に植え直してあげるのがベストです。
Q&A:植え替え後の置き場所は?
A:直射日光が当たらない、明るい日陰で風通しの良い場所が最適です。
環境の変化に慣れるまで、1〜2週間はそこで管理しましょう。
h3: Q&A:肥料はいつから与える?
A:植え替え後、最低でも1ヶ月は肥料を与えないでください。
新しい土にはある程度の栄養が含まれており、植え替えで弱っている根に肥料を与えると負担になります。
与える場合は、生育期の5月〜9月に、薄めた液体肥料か緩効性の置き肥を規定通りに与えましょう。
Q&A:株分けした後の管理方法は?
A:基本的には通常の植え替え後と同じです。
切り口をしっかり乾かしてから植え付け、水やりは1週間以上待ってください。
株が小さい分、より慎重に管理しましょう。
まとめ:サインを見極めて、サンスベリアを元気に育てよう!
今回は、サンスベリアの植え替えサインから、具体的な手順、土や鉢の選び方、失敗しないコツまで詳しく解説しました。
植え替えは、サンスベリアにとって健康診断のようなもの。
少し手間はかかりますが、適切なタイミングで植え替えてあげることで、
あなたのサンスベリアはこれからもきっと元気に育ち、美しい姿であなたを癒やしてくれるはずです。
この記事を参考に、ぜひサンスベリアの植え替えにチャレンジしてみてくださいね!
- サンスベリアの植え替えサインは主に5つあり、根が鉢底から出る、水はけが悪い、根詰まり、土の劣化、葉の色や生育不良が挙げられる
- 植え替えの最適な時期は5月~8月の生育期で、気温が15℃以上の暖かい時期が望ましい
- 冬(10月~4月)はサンスベリアが休眠期に入るため、植え替えは避ける
- 植え替えの頻度は1~3年に一度が目安ですが、サインが出れば年数に関係なく行う
- 植え替えは根詰まり解消や土のリフレッシュ、水はけ改善などが目的で、健康維持に重要
- 植え替え前には鉢、土、鉢底石、鉢底ネット、スコップ、手袋などを準備する
- 新しい鉢は現在より一回り大きいサイズ(直径で約3cm大きいもの)を選ぶ
- 鉢の素材は素焼き鉢・陶器鉢が通気性が良くおすすめですが、プラスチック鉢でも可
- 土は水はけの良いサンスベリア専用土や観葉植物用土を使うのがおすすめ
- 自作する場合は赤玉土や軽石などを混ぜて水はけを良くする
- サンスベリアを鉢から優しく抜き、古い土を1/3~半分ほど落とす
- 傷んだ根や長すぎる根は清潔なハサミで切り、必要なら株分けも行う
- 新しい鉢の中央に株を置き、周囲に土を入れて根の隙間も埋める
- 土は鉢の縁から2~3cm下まで入れる(ウォータースペース)
- 植え替え直後はたっぷり水やりをするが、その後1週間~10日ほど水やりを控える
- 植え替え後は明るい日陰で管理し、直射日光や過湿を避ける
- 肥料は植え替え後1ヶ月以上経ってから、生育期に与える
- 植え替えはサンスベリアの健康維持に欠かせない作業なので、サインを見逃さず適切に行うことが大切
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