
ここでは、卵焼きの冷蔵での日持ちは何日なのか、詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
卵焼きの冷蔵保存、日持ちは2〜3日が目安!安全な保存期間と注意点
「卵焼きの冷蔵での日持ちは、一体どのくらいなの?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、卵焼きの日持ち期間から、正しい保存方法まで、徹底的に解説します。
【結論】卵焼きの日持ち早見表(常温・冷蔵・冷凍)
卵焼きの保存方法ごとの日持ち期間の目安を、表にまとめました。
保存方法 | 日持ち期間の目安 | ポイント |
---|---|---|
常温保存 | 数時間〜半日程度 | 作ったその日のうちに食べ切るのが原則です。 |
冷蔵保存 | 2〜3日 | 最も一般的な保存方法で、正しい手順で保存すれば、安全に美味しくいただけます。 |
冷凍保存 | 約2週間 | 長期保存したい場合に最適な選択肢です。解凍方法を工夫すれば、食感も損なわずに美味しく食べられます。 |

卵焼きの冷蔵庫での日持ちは2〜3日が基本となります。

しかし、この日数は作り方によっては、少し変わってきます。
お弁当用の卵焼きを日持ちさせるコツ|前日に作っても大丈夫?
お弁当作りで最も気になるのが「前日に作っても安全か?」という点。
ポイントさえ押さえれば前日の作り置きは全く問題ありません。

前日に作り置きOK!お弁当用の卵焼きを長持ちさせる3つのポイント
日持ちを向上させるには「菌を増やさない」工夫が不可欠です。
ポイント1:水分を少なくする
雑菌が繁殖する一番の原因は「水分」です。
だし汁をたっぷり使ったジューシーな「だし巻き卵」は、水分が多く傷みやすいという弱点があります。
お弁当用には、だし汁の量を控えめにするのが賢明です。

卵焼きは、水分が多いほど傷みやすいんです。
- 対策
だし汁は少なめにして、みりんや砂糖を少し多めに加えると、菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
ポイント2:しっかりと加熱し、半熟を避ける
卵の中心部まで熱が通っていないと、サルモネラ菌が生き残ってしまう可能性があります。
お弁当に入れる際は、トロトロの半熟状態は避け、中心部までしっかりと火を通しましょう。
- 対策
弱火〜中火でじっくりと、卵液を流し込むたびに固まっていることを確認しながら焼き上げます。

ポイント3:殺菌効果のある食材を活用する(梅干し、酢など)
昔ながらの知恵ですが、殺菌・防腐効果のある食材の力を借りるのも非常に有効です。

お酢や梅干しを加えると、傷みにくくなります。

- 対策:
- お酢:卵液に小さじ1/4程度加える。加熱すれば酸味はほとんど飛ぶので、味への影響は少ないです。
- 梅干し:種を取り除いて細かく叩いた梅肉を、芯にして巻く。クエン酸の力で傷みにくくなります。
- 塩:塩分濃度を高めることで、菌の活動を抑制します。いつもより少しだけ塩を強めに振るのも効果的です。
卵焼きをお弁当に入れる際の注意点
調理後のひと工夫も、安全性を保つためには欠かせません。
完全に冷ましてから詰める

作りたての卵焼きを、すぐにお弁当に入れないで下さい。
温かいままの卵焼きをお弁当箱に詰めて蓋をすると、中で蒸気がこもり、水滴(結露)が発生します。
この水滴が雑菌の温床となり、お昼に食べる頃には傷んでしまう危険性があります。
- 対策
焼きあがった卵焼きはバットなどに広げ、ラップをせずに完全に冷まします。
夏場は保冷剤を必ず使用する
気温が高い夏場に、通勤・通学中にお弁当の温度が上がると、菌が一気に増殖します。
- 対策
お弁当箱の上に保冷剤を乗せる、保冷バッグに入れるなどの対策を必ず行いましょう。

冷蔵しても美味しい!時間が経ってもパサパサにならない卵焼きの作り方
冷蔵保存した卵焼きのよくある悩みが「食感がパサパサになる」「硬くなる」というもの。
これも調理の工夫で解決できます。
ふわふわ食感をキープする調理の裏技
卵液に”あるもの”を加えるだけで、劇的に食感が変わります。
片栗粉やマヨネーズを加える

片栗粉やマヨネーズを加えると、ふわふわでコクのある仕上がりになります。

- 片栗粉
卵2〜3個に対して小さじ1/2程度の水溶き片栗粉を加えると、卵焼きの保水力がアップします。焼いている時に水分が逃げにくくなり、冷めてもしっとり感が続きます。 - マヨネーズ
卵2〜3個に大さじ1/2程度が目安。マヨネーズに含まれる「酢」がタンパク質の凝固を緩やかにし、「油」と「乳化剤」が全体をコーティングして、ふわふわでコクのある仕上がりになります。
砂糖を多めにすると保湿効果アップ
砂糖には水分を抱え込む性質(保水性)があります。
しょっぱい味付けのものに比べて冷めても硬くなりにくく、しっとり感が長持ちします。
卵焼きの冷蔵での日持ちは、実はこの味付けによっても左右されます、砂糖を多めに加えるのがおすすめです。
【関連キーワード】だし巻き卵の日持ちは?甘い卵焼きとの違い
ここで、よく比較される「だし巻き卵」の日持ちについても触れておきましょう。
だし汁が多い「だし巻き卵」は傷みやすい傾向に
前述の通り、だし巻き卵は多量の水分(だし汁)を含むため、甘い卵焼きに比べて日持ちしません。
冷蔵保存した場合でも、翌日中には食べ切るのが安全です。

だし巻き卵は水分が多いので、冷蔵保存でも翌日中までに食べて下さい。
特に手作りのだしは、保存料なども入っていないため、より注意が必要です。
日持ちを優先するなら、甘い味付けの卵焼きがおすすめ
もし2〜3日程度の保存を考えているのであれば、だし巻き卵よりも、
砂糖やみりんを効かせた甘い卵焼きの方が圧倒的に向いています。

卵焼きの正しい冷蔵保存方法|雑菌の繁殖を防ぐ一手間
自己流で何となく保存していませんか?
正しい手順を踏むだけで、卵焼きの鮮度と安全性は格段に向上します。
保存の手順
たった3ステップで、美味しさをキープできます。
1. 粗熱をしっかりとる
最重要ポイントです。焼きあがったら、清潔なバットやお皿に移し、ラップをかけずに室温で冷まします。
菌が繁殖しやすい温度帯(約20℃〜50℃)を素早く通過させることが大切です。
2. 空気に触れないように一つずつラップで包む
卵焼きが完全に冷めたら、乾燥と雑菌の付着を防ぐため、一切れずつ、または1本丸ごと、空気が入らないようにぴったりとラップで包みます。
カットした場合は、断面から傷みやすくなるため、特に丁寧に包みましょう。
3. 密閉容器(タッパーなど)に入れて冷蔵庫へ
ラップで包んだ卵焼きを、さらにタッパーやジッパー付きの保存袋などの密閉容器に入れます。
これにより、冷蔵庫内の他の食品からの匂い移りを防ぎ、乾燥から二重に守ることができます。
これはNG!やってはいけない保存方法
良かれと思ってやっていることが、実は逆効果かもしれません。
温かいまま冷蔵庫に入れる
これをすると、庫内の温度が上昇し、他の食材まで傷めてしまう原因になります。
また、卵焼き自体も急激に冷やされることで水分が出てしまい、味が落ちる原因にもなります。
切った断面を空気に触れさせたままにする
お皿に乗せたままラップをかけるだけでは不十分です。カットした断面は水分が蒸発しやすく、また空気に触れる面積が広いため、菌が付着しやすくなります。
面倒でも、ぴったりとラップをするか、密閉容器に入れる手間を惜しまないでください。
この卵焼きは危険?食べられない卵焼きの見分け方
「これ、まだ食べられるかな?」と迷ったときは、無理に食べずに捨てる勇気も大切です。
五感をフル活用して、傷んだサインを見逃さないようにしましょう。

傷んでるのかなと迷ったら、勇気を出して捨てるのが大切です。
腐った卵焼きのサイン
少しでも当てはまったら、食べるのは絶対にやめてください。
- 見た目
表面がネバネバしている、糸を引いている、水分が異常に出てベチャベチャになっている、斑点状のカビが生えている。 - 匂い
普段の卵の匂いとは違う、すえたような酸っぱい匂いや、ツンとくるアンモニア臭がする。 - 味
酸味や苦味、ピリピリとした刺激など、少しでも「おかしい」と感じる味がする。(※見た目や匂いに異常がある場合は、味見をすること自体が危険なので絶対にしないでください)
卵焼きは冷凍保存できる?期間と美味しい解凍方法
「もっと長く保存したい!」というニーズに応えてくれるのが冷凍保存です。冷凍すれば、日持ち期間を約2週間にまで延ばすことができます。

冷凍保存で日持ちは2週間に!冷凍の手順
冷凍しても食感が損なわれにくいのは、砂糖を多めに使った甘い卵焼きです。
- 焼きあがった卵焼きの粗熱をとる
冷蔵保存の時と同様、完全に冷まします。 - お弁当に入れやすいサイズにカットする
1回で使い切れる量に切り分けておくと、解凍時に便利です。 - 一切れずつラップでぴったりと包む
これが最重要ポイント。霜が付くのを防ぎ、冷凍焼けや匂い移りを防ぎます。一切れずつ包むことで、くっつかずに取り出しやすくなります。 - 冷凍用保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍する
金属製のトレーなどに乗せて冷凍すると、急速に凍らせることができ、品質の劣化を最小限に抑えられます。
用途別!美味しい解凍方法
解凍方法を間違えると、水分が出てしまい美味しさが半減してしまいます。
お弁当に入れるなら「自然解凍」が便利で衛生的
冷凍されたままの卵焼きをお弁当箱に詰めるだけ。食べるお昼頃には自然に解凍されています。
保冷剤代わりにもなり、お弁当全体の食中毒リスクを低減させる効果も期待できます。
すぐに食べるなら「電子レンジ」でふんわりと
耐熱皿に乗せ、ラップをふんわりとかけてから、電子レンジの解凍モードや弱モード(200Wなど)で様子を見ながら少しずつ加熱します。
加熱しすぎると硬くなるので注意してください。

卵焼きのアレンジレシピ|飽きずに美味しく食べ切る
作り置きした卵焼きも、毎日同じだと飽きてしまいますよね。そんな時は、少しのアレンジで新しい一品に変身させましょう。
冷蔵保存した卵焼きの活用アイデア
- 刻んでチャーハンの具材に
細かく刻んで、ご飯や他の具材と一緒に炒めれば、彩りも良くボリュームもアップする絶品チャーハンが完成します。 - チーズを乗せてトースターで焼く
卵焼きの上にピザ用チーズを乗せ、オーブントースターで焼き色がつくまで加熱するだけ。とろーりチーズと甘い卵焼きの相性は抜群で、おつまみやお子様のおやつにぴったりです。 - お吸い物の具に
だし巻き卵風に、お吸い物やうどんの具材として加えるのもおすすめです。卵から旨味が出て、汁物全体の満足度が上がります。
まとめ:卵焼きは正しい保存方法で美味しく安全に!
最後に、この記事の重要なポイントを箇条書きでまとめます。時間がない時は、ここだけ見返してみてください。
- 卵焼きの基本的な日持ち期間は、常温で半日、冷蔵で2〜3日、冷凍で約2週間。
- 卵焼きの冷蔵での日持ちは、作り方や保存状態によって変化する。
- 夏場や気温の高い日に、卵焼きを常温で放置するのは非常に危険。
- お弁当用に日持ちさせるコツは「水分を減らす」「中心までしっかり加熱」「殺菌効果のある食材(酢、梅干し)を使う」。
- 前日に作った卵焼きは、完全に冷ましてからお弁当箱に詰める。
- 夏場のお弁当には、保冷剤や保冷バッグが必須。
- 冷蔵してもパサパサにならないコツは、卵液に片栗粉やマヨネーズを加えること。
- 砂糖を多めに使うと保水性が高まり、しっとり感が長持ちし、日持ちも向上する。
- 水分が多い「だし巻き卵」は、甘い卵焼きよりも傷みやすいので注意が必要。
- 正しい冷蔵保存は「①粗熱を取る ②ラップで包む ③密閉容器に入れる」の3ステップ。
- 温かいまま冷蔵庫に入れたり、断面を空気に触れさせたりするのはNGな保存方法。
- 卵焼きが「ネバネバする」「糸を引く」「酸っぱい匂いがする」場合は腐っているサイン。
- 迷ったときは、食べずに廃棄する勇気を持つことが大切。
- 長期保存したい場合は、冷凍保存が最適で、約2週間もつ。
- 冷凍する際は、一切れずつラップで包むのが品質を保つ秘訣。
- 冷凍卵焼きをお弁当に入れる際は「自然解凍」が便利で衛生的。
- すぐに食べたい場合は、電子レンジの弱モードで優しく解凍する。
- 作り置きした卵焼きは、チャーハンやチーズ焼きにアレンジすると飽きずに楽しめる。
- 正しい知識があれば、卵焼きの作り置きは怖くない。
- 調理から保存までのひと手間が、美味しさと安全を守る鍵となる。
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