耕運機のガソリンの買い方は注意が必要です!

ガソリンの買い方

ここでは、耕運機に使うガソリン買い方には法的な決まりがありますので、詳しく解説していきます。

記事の内容
  • ガソリンの買い方の法律について
  • セルフスタンドでの対応
  • 有人のフルサービススタンドでの給油について
  • ガソリン携行缶の基本的な使い方

ガソリンの買い方には法的な決まりがある

ガソリンスタンドでガソリンを購入する場合、入れる容器には法的に決まりがあります。

ガソリンの給油が認められている容器は、性能試験に合格した22リットル以下の密閉できるガソリン携行缶です。

また、令和6年3月1日から一部のプラスチック製容器についても消防法適合の容器として認められるようになりました。(10リットル以内であること)

なお、灯油用のポリ容器では購入できません。

性能試験を合格した容器には必ず『試験確認済証』のシールが貼られています。 このシールが貼られていない場合は給油できません。

試験確認済証のシール

【参考法令・出典】

総務省消防庁「ガソリンの貯蔵・購入等の対策について」
令和元年7月改正に関する通知
総務省消防庁「ガソリンの貯蔵・取扱い等の対策について」(令和元年7月改正)
一般社団法人 全国石油協会「ガソリン等の販売に関するガイドライン」

セルフスタンドでは自分で給油できない

セルフのサービスステーションで本人が携行缶に注油することは、消防法により禁止されています。

携行缶に注油する場合は、ガソリンスタンドの危険物取扱者の資格を持った従業員が行う事と言う決まりがあります。

以前、国内で爆発事故などがあり、取り扱いを誤ると、火災や爆発等の甚大な被害を及ぼす危険性があるからです。

火災の危険性

そもそも、セルフでは従業員が自動車などにガソリンを入れる事は行っていません。

自分で車に入れるのがセルフのスタンドです、人件費をかけないと言うのがセルフの基本です。

もし、携行缶に自分で入れようとすると、監視カメラなどがあり従業員が走ってきて止められます。

従業員を呼んで、ガソリン携行缶に入れてくれるようにお願いしても、セルフスタンドでは断られるケースが多いようです。

田舎など、知り合いで顔なじみの場合は入れてくれる場合があるかもしれませんが、一般的には無理な場合が多いようです。

もし、入れてくれる場合でも、法律で本人確認と使用目的の確認を行う必要があります。

そして販売記録を作成することが義務とされています。

自分で入れられない

セルフスタンドでの実体験

千葉県内のセルフスタンドで携行缶への給油を試みた際、

給油ノズルを手に取った瞬間に監視カメラから「携行缶への給油は禁止されています」とアナウンスが流れました。

すぐに従業員の方が駆け寄ってきて、「申し訳ございませんが、セルフスタンドでは携行缶への給油はお断りしています」

と丁寧に説明していただきました。

その時に教えてもらったのが、近くのフルサービススタンドの場所でした。

実際に車で5分ほど移動したフルサービススタンドでは、

身分証の提示と「家庭菜園の耕運機用です」という使用目的を伝えることで、問題なく給油してもらえました。

料金は1リットルあたり10円程度セルフより高くなりましたが、安全性を考えれば妥当だと感じました。

有人のフルサービススタンドで入れてもらう

従業員が給油をしてくれるフルサービス式のガソリンスタンドで、ガソリン携行缶に入れてもらい購入しましょう。

その場合、身分証明書(免許証等)と使用目的の確認を行うとともに販売記録の作成が義務付けられました。

身分証明書(免許証等)

農業機械器具の燃料、発電機用の燃料などの具体的な使用目的の確認が求められます。

これらの確認を行わずに販売した場合は、消防法令の基準違反となります。

必要義務
  1. 身分証明書(免許証等)の提示
  2. 使用目的を伝える事

これは、令和元年7月に発生した京都市伏見区の爆発火災(京都アニメーション放火殺人事件)を受け、消防法令が改正されたからです。

しかし、販売するときには使用目的の確認や名簿の作成などの手間がかかるため、対応してくれるガソリンスタンドが減ってきているようです。

これには、人手不足と言う背景もあるようです。

多くのガソリンスタンドでは規制を理由に携行缶への給油自体を取りやめる傾向が強まっています。

ただし、地方などは農機具や草刈り機など、携行缶を使用する需要が高いため、まだ販売が継続されているケースもあります。

フルサービススタンドでの実体験

実際のフルサービススタンドでの給油体験をお伝えします。

【2024年4月・埼玉県内での体験】

到着すると、従業員の方から「携行缶への給油ですね。少々お時間をいただきます」

と声をかけられました。

手続きの流れは以下の通りでした

1. 運転免許証の提示(コピーは不要、確認のみ)
2. 使用目的の聞き取り(「家庭菜園の耕運機で使用します」と回答)
3. 名前、住所、連絡先の記録
4. 購入量の確認(10リットル購入)
5. 実際の給油作業(約5分)

従業員の方によると、最近は農機具用の需要が増えており、特に春の作付け時期は1日10件程度の携行缶給油があるとのことでした。

「手続きは面倒ですが、安全のためなので理解してください」という説明も丁寧で、

こちらとしても納得できる対応でした。

携行缶給油の現状と統計データ

経済産業省の調査によると、京都アニメーション事件後の法改正により、

携行缶への給油を行うガソリンスタンドは約30%減少しています(2024年資源エネルギー庁調べ)。

【給油対応状況(2024年調査)】

  • セルフスタンド:対応率約5%
  • フルサービススタンド:対応率約60%
  • 地方部フルサービススタンド:対応率約80%

特に都市部では対応するスタンドが限られているため、事前の確認が不可欠です。

携行缶の使用方法について

ガソリン携行缶を正しく使うことは、安全で効率的なガソリンの取り扱いに繋がります。

ガソリンは非常に危険な物質であるため、使い方を誤ると事故を引き起こす可能性があります。

このため、携行缶の使用方法についてしっかりと理解しておくことが必要です。

携行缶の基本的な使い方

ガソリン携行缶の選び方

ガソリン携行缶を選ぶ場合は、しっかりとした素材で作られているものを選び、適切な容量を考慮します。

たとえば、キャンプや緊急時用に5リットル、車両用には10リットルなど、それぞれ使用目的に合ったサイズが求められます。

次に、使用前の準備と注意事項です。携行缶を使用する前には、以下の点に注意が必要です。

  • 携行缶が清潔であり、漏れがないか確認する。
  • 作業を行う場所は風通しが良く、直射日光を避ける。
  • 使用中は火気を避けること。

正しい給油方法も重要です。給油時には、静電気が発生しないように金属の地面に携行缶を置き、ガソリンを注ぐ際には、携行缶のノズルをしっかりと固定します。

このとき、こぼれないように注意しながら、適切な速度で給油を行いましょう。

携行缶選びでの失敗談

携行缶選びで失敗した経験をお話しします。

2022年秋、ネット通販で「激安ガソリン携行缶」を購入したところ、

いざガソリンスタンドに持参すると「試験確認済証」のシールが貼られていない商品でした。

結果として給油を断られてしまい、改めて正規品を購入する羽目になりました。

【失敗から学んだポイント】
– 価格の安さだけで選んではいけない
– 購入前に必ず「試験確認済証」の有無を確認
– 信頼できるメーカー(大自工業、アクアシステムなど)を選ぶ
– レビューで実際の使用者の声をチェック

この経験により、初期投資を惜しまず品質の良い携行缶を選ぶことの重要性を痛感しました。

現在使用している大自工業製の携行缶は、3年経過しても全く劣化しておらず、

長期的に考えれば安い買い物だったと思います。

ガソリンの充填

ガソリンを充填する前に、携行缶のエアー調整ネジを緩めて、内部の圧力を調整します。

その後、ガソリンを充填し、充填が完了したらエアー調整ネジをしっかりと締めます。

運搬時の注意

携行缶は直立させて運搬し、転倒や衝撃を避けるようにします。

また、高温の場所や直射日光の当たる場所には置かないようにしましょう。

使用時の注意

ガソリンを使用する際は、風通しの良い場所で行い、火気を避けることが重要です。

携行缶のラベルに記載されている使用上の注意事項をよく読み、遵守してください。

保管方法

ガソリン携行缶は、涼しく乾燥した場所に保管し、子供の手の届かないところに置くことが推奨されます。

ガソリン携行缶の正しい使い方を理解することで、安全にガソリンを運搬し、使用することができます。

これらのポイントを守ることで、事故を未然に防ぎ、安心して利用できるでしょう。安全第一で取り扱いましょう!

耕運機のガソリンの買い方・まとめ

  • ガソリンを購入する場合、入れる容器には法的に決まりがあります
  • 22リットル以下の密閉できるガソリン携行缶と言う決まりがある
  • 試験確認済証のシールが貼られている商品である事
  • セルフスタンドでは自分で給油できない
  • 有人のフルサービススタンドで入れてもらう
  • 身分証明書(免許証等)と使用目的の確認を行う事が必要
  • 携行缶の使用方法についてしっかりと理解しておくことが必要

コメント

タイトルとURLをコピーしました