
ここでは、家庭用の耕運機でどのくらいまで深く耕せるのか、
また使い方のテクニックも紹介していますので参考にしてみて下さい。
耕運機での深さについて
深く耕すポイント
深く耕すメリットと作物への影響
耕運機で深く耕せる?
深耕は作物の成長や土壌管理において非常に重要です。
作物の健康を保つための基礎となる重要な作業であることを念頭に置きましょう。
耕せる深さは一般的に15cm
家庭用の耕運機で耕すことができる深さは、メーカーの機種やロータリの種類によって異なりますが、一般的には15cm程度です。

深く耕すポイント
操作方法の設定も重要です。耕運機の深さの設定や、進む速度の調整を行うことで、土の状態に合わせて最適な耕し方ができます。
また、適切な深さで耕すことで、下層の土も良質にすることができます。
ゆっくり進む
深く耕す場合は、回転刃が下まで深く入るまでゆっくり進む事がポイントです。
スピードが速いと回転刃が下まで深く入る前に、前に進んでしまい浅くなってしまいます。
深く入るように、その場で止まるぐらいの気持ちで進むのがおすすめです。

往復する
一度耕して、Uターンしてもう一度耕すと、深く耕すことが出来ます。
この場合も、深さを見ながらスピードを調整すれば、うまくいきます。
また、硬い土の場合は、2~3往復するすれば深くてふわふわの土になります。
この方法は、土を深くほぐすだけでなく、空気を取り込み根の張りやすい環境を整え、微生物の活動を活発にしてくれます。

耕運機を左右に傾けながら揺らして進む
別の方法として、深く耕したい場合は、耕運機を左右に揺らしながら進めていくことで、土に深く爪が食い込みやすくなります。

深く耕すメリットと作物への影響
土を深く耕すことには、多くのメリットがあり、作物の成長に大きな影響を与えます。
適切な深耕は作物の栄養吸収を向上させ、収穫量を増加させることに繋がります。

理由としては、土壌の深部まで耕すことで、根がより広く深く浸透できるからです。
これにより、作物は水分や栄養素を効果的に吸収しやすく、健康な成長が促されます。
また、深耕によって土壌の通気性も改善され、微生物の活動が活発になります。
このような環境が整うことで、植物がより良い環境で育つことが可能です。
深く耕すことが全ての作物に適しているわけではない
深く耕すことが全ての作物に適しているわけではありません。その理由は、作物の種類や生育条件によって求められる土壌の特性が異なるからです。
具体例として、根菜である人参や大根、トマト、ナスなどは比較的深い土壌を好みます。
このため、深く耕すことで根の成長を促進し、より大きく育つ可能性が高まります。
ダイコン、ホウレンソウ、トマト、ナス、メロン、スイカ、カボチャなどがあります。
一方で、葉物野菜のように表層に根を張る作物は、あまり深耕を行わない方が良いこともあります。
浅い土壌でも十分に栄養を吸収できるからです。
もちろん、深入りすることで得られるメリットもありますが、作物の特性に応じた適切な耕し方を選ぶことが重要です。
キュウリ、ミニトマト、小松菜、ラディッシュ、シソ、ハーブ類(ルッコラ、バジルなど)、ニンニク、タマネギ、ミツバ、 イチゴなどがあります。
例えば、深耕が不要な作物に対しては、逆に根の成長を妨げる結果になることもあります。
また、深耕によって土壌の構造が変わることで、通気性や排水性も変化します。
それにより、水分が蒸発しやすくなり、湿気を好む作物には悪影響を与える可能性があります。
なかには、深耕によって土壌が豊かになるという意見があるかもしれませんが、実際には作物の多様性を考慮しなければ、逆効果になることがあります。
以上のように、深耕することが全ての作物に適しているわけではありません。
作物の特性や生育法を大切にし、適切な耕し方を選ぶことが成功への鍵となります。
また、土が乾燥しやすい場合は、乾燥を防ぐために、畝の表面にワラや刈り草を薄く敷くのもおすすめです。
耕運機で深く耕せるためのポイント・まとめ
- 耕運機で耕すことができる深さは一般的には15cm程度
- 耕運機の深さの設定や、進む速度の調整を行う
- 深く耕す場合は、ゆっくり進む事がポイント
- 一度耕してUターンしてもう一度耕すと深く耕すことが出来ます
- 耕運機を左右に揺らしながら進めると土に深く爪が食い込みやすくなる
- 深耕は作物の栄養吸収を向上させ、収穫量を増加させる
- 深く耕すことが全ての作物に適しているわけではない
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