
- 赤と黄色を混ぜれば、基本のオレンジ色を簡単に作れます。
- 明るい・濃い・くすんだオレンジなど、割合を変えるだけで色味を調整できます。
- 黄色を先に出し、赤を少しずつ加えると失敗しにくくなります。
- オレンジ色が茶色になる原因と、きれいな色に戻す方法を解説します。
- 絵の具メーカーや顔料の違いによる発色の変化も分かりやすく紹介します。
- 初心者から上級者まで役立つ混色のコツや実践テクニックをまとめています。
「赤と黄色を混ぜたのに、思っていたオレンジ色にならない…。」
図工やイラストを描いていると、このような経験をしたことがある人は多いでしょう。
実は、きれいなオレンジ色を作るには色の割合だけでなく、混ぜ方や使う絵の具の種類も重要です。
この記事では、基本の作り方から、明るいオレンジや濃いオレンジなど色の調整方法、失敗しないコツまで詳しく解説します。
絵の具でオレンジ色を作る基本の方法
オレンジ色は赤と黄色で作れる

結論からいうと、オレンジ色は赤色と黄色の絵の具を混ぜることで作れます。
これは色彩の基本である「三原色」の考え方にもとづいています。
学校の図工でも、赤・青・黄色を使ってさまざまな色を作る学習があります。
オレンジ色はその中でも最も作りやすい色の一つです。
参考:ホルベイン「各種絵具の三原色を教えてください」
https://technical-info.holbein.co.jp/a241
基本の割合
| 色 | 割合 |
|---|---|
| 赤 | 1 |
| 黄色 | 1 |
まずは同じ量から混ぜてみましょう。
そこから少しずつ調整すると、自分のイメージに近い色になります。
実際によくある失敗
子ども向けの絵画教室でよく見られるのが、「最初から大量の赤を入れてしまう」ケースです。
赤は黄色より色の影響が強いため、一度入れすぎると修正が難しくなります。
そのため、黄色を多めに出してから赤を少しずつ加える方法がおすすめです。
この方法なら失敗が少なく、色の変化も確認しやすくなります。
きれいなオレンジ色になる基本の割合
実際には、作りたい色によって割合を変えます。
| 作りたい色 | 赤 | 黄色 |
|---|---|---|
| 標準のオレンジ | 1 | 1 |
| 明るいオレンジ | 1 | 2 |
| 濃いオレンジ | 2 | 1 |
| 黄色寄り | 1 | 3 |
| 赤寄り | 3 | 1 |
数字は目安です。
メーカーによって発色が違うため、少しずつ調整してください。
作りたいオレンジ色別の混色方法
明るいオレンジ色
元気で暖かい印象を出したい場合は、黄色を多めにします。
おすすめ割合
- 赤:1
- 黄色:2〜3
花や夕日、小さな子どものイラストなどにもよく使われます。
濃いオレンジ色
落ち着いたオレンジを作るには、赤を少し増やします。
おすすめ割合
- 赤:2
- 黄色:1
かぼちゃやレンガ、秋の葉などを描くときに向いています。
薄いオレンジ色
淡いオレンジは、基本のオレンジに白を少しずつ加えます。
一度に多く入れると色がぼやけるため、ほんの少量ずつ混ぜるのがポイントです。
人物の肌色を調整するときにも役立ちます。
赤みの強いオレンジ
夕焼けや炎を描くときによく使われる色です。
赤を少しずつ増やしながら調整すると、鮮やかな暖色になります。
黄色みの強いオレンジ
果物や花など、明るく爽やかな印象を表現したい場合におすすめです。
黄色を多めにすると、レモン色に近い軽やかなオレンジになります。
くすんだオレンジ色
秋の落ち葉やアンティーク調の表現では、鮮やかすぎないオレンジが必要になることがあります。
その場合は、
完成したオレンジに
- 青をほんの少し
- または茶色をごく少量
加えると落ち着いた色になります。
ただし、入れすぎると茶色になってしまうため注意しましょう。
オレンジ色作りで失敗しないコツ

混ぜる順番が重要
初心者ほど見落としがちなのが「混ぜる順番」です。
おすすめは次の順番です。
- 黄色を出す
- 赤を少し加える
- 混ぜる
- 足りなければ赤を追加する
この方法なら色の変化を確認しながら調整できます。
参考:文部科学省「小学校学習指導要領(図画工作)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/zu.htm
文部科学省「中学校学習指導要領(美術)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/bi.htm
一度に混ぜすぎない
パレットいっぱいに混ぜると、修正が難しくなります。
まずは少量で試し、理想の色になってから必要な量を作ると無駄がありません。
メーカーによって発色が違う
同じ「赤」でも、メーカーやシリーズによって色味は異なります。
例えば、朱色に近い赤と深みのある赤では、完成するオレンジも変わります。
そのため、割合はあくまで目安と考え、自分の絵の具で少しずつ試すことが大切です。
- ぺんてる「アートクレヨン」
https://www.pentel.co.jp/products/artmaterials/artcrayon/ - ぺんてる「混色・グラデーション表現」
https://www.pentel.co.jp/news/20260521/ - ホルベイン 技術情報
https://technical-info.holbein.co.jp/a241
専門家からのアドバイス
色づくりで最も大切なのは、「正しい割合」よりも「少しずつ調整する習慣」です。
絵画教室では、「赤を足すのは簡単でも、黄色だけで元に戻すのは難しい」と教えることがあります。
実際、赤は発色が強いため、一度入れすぎると理想の色へ戻すには大量の黄色が必要になり、絵の具を無駄にしてしまうことがあります。
また、作品全体で同じオレンジ色を使いたい場合は、途中で作り足すのではなく、最初に必要量をまとめて調色しておくと色のばらつきを防げます。
これはポスター制作や背景を広く塗る場面で特に効果的です。
オレンジ色が茶色になる理由
「赤と黄色を混ぜただけなのに、きれいなオレンジではなく茶色っぽくなってしまった。」
これは初心者によくある悩みです。
原因はいくつか考えられます。
赤を入れすぎている
最も多い原因は、赤を一度にたくさん加えてしまうことです。
赤は黄色よりも発色が強いため、少し増えただけでも色の印象が大きく変わります。
特に深紅やえんじ色に近い赤を使うと、落ち着いた茶色に近づきやすくなります。
対処法
黄色を少しずつ追加して色を戻しましょう。
完全には元へ戻らないこともあるため、少量ずつ混色することが大切です。
青や黒が混ざっている
パレットや筆を十分に洗っていないと、前に使った青や黒が混ざることがあります。
補色(反対色)が混ざると彩度が下がり、鮮やかなオレンジではなく茶色や灰色に近づきます。
これは色彩の基本原理です。
対処法
- 筆をしっかり洗う
- パレットを拭き取る
- 新しい場所で混色する
ほんの少しの混入でも色は大きく変わります。
絵の具の種類による違い
メーカーによって赤や黄色の色味は異なります。
例えば、
- 黄みの強い赤
- 青みの強い赤
- レモンイエロー
- パーマネントイエロー
などがあります。
同じ割合でも完成色は変わります。
そのため、割合を覚えるよりも、自分が使う絵の具で色見本を作るほうが実用的です。
よくある勘違い
赤と黄色を混ぜれば必ず同じ色になる
これは誤解です。
顔料(色のもと)の種類が違えば、完成するオレンジも変わります。
同じメーカーでもシリーズが異なると発色が変わることがあります。
白を入れると鮮やかになる
実際は逆です。
白を加えると色は明るくなりますが、鮮やかさ(彩度)は少し下がります。
やさしい雰囲気を出したいときには向いていますが、夕焼けや炎のような力強いオレンジを描きたい場合は、白を入れすぎないようにしましょう。
黒で濃くすれば深いオレンジになる
黒を加えると、深みよりも「くすみ」が出やすくなります。
濃いオレンジを作りたい場合は、まず赤を増やして調整するほうが自然な仕上がりになります。
用途別|おすすめのオレンジ色の作り方
| 描きたいもの | おすすめの配合 | ポイント |
|---|---|---|
| みかん | 黄色2:赤1 | 明るく新鮮な印象 |
| かぼちゃ | 黄色1:赤2 | 少し赤みを強める |
| 夕焼け | 赤3:黄色1 | 赤を主体にする |
| 紅葉 | 赤2:黄色1+茶色少量 | 落ち着いた秋色 |
| 炎 | 赤3:黄色2 | 中心は黄色を多めにすると自然 |
| 花 | 黄色3:赤1 | 明るく華やかな印象 |
| キャラクターの服 | 基本1:1 | 鮮やかさを保ちやすい |
初心者向けアドバイス
初心者は「一発で理想の色を作ろう」と考えがちです。
しかし、絵画では色を少しずつ育てる感覚が大切です。
おすすめは、混色するたびに紙の端へ試し塗りをすることです。
パレットでは同じ色に見えても、紙に塗ると乾燥後に少し明るく見えたり、逆に落ち着いて見えたりすることがあります。
この一手間だけで失敗は大幅に減らせます。
上級者向けアドバイス
色に立体感を出したい場合は、オレンジ色を1色だけで塗らないことが重要です。
例えば、みかんを描くなら、
- 明るい部分:黄色寄りのオレンジ
- 中間:基本のオレンジ
- 影:赤みの強いオレンジ
- 最も暗い部分:茶色を少量混ぜたオレンジ
というように、複数のオレンジを使い分けると、立体感が大きく向上します。
オレンジ色をきれいに作るためのチェックリスト
作業前に次の点を確認すると、失敗を防ぎやすくなります。
- □ 黄色から混ぜ始める
- □ 赤は少量ずつ加える
- □ 筆をきれいに洗う
- □ パレットを汚さない
- □ 試し塗りをして確認する
- □ 一度に大量に混ぜない
- □ 必要な量をまとめて作る
FAQ

Q1. オレンジ色は何色で作れますか?
赤と黄色を混ぜることで作れます。
Q2. 一番きれいな割合は?
まずは1対1がおすすめです。
そこから好みに合わせて調整しましょう。
Q3. 明るいオレンジにするには?
黄色を多めに加えます。
Q4. 濃いオレンジは?
赤を少しずつ増やします。
Q5. 薄いオレンジは?
白を少量ずつ混ぜます。
Q6. 茶色になってしまいました。
赤を入れすぎた可能性があります。
黄色を追加しながら調整してください。
Q7. メーカーによって色は違いますか?
はい。
顔料が異なるため、同じ割合でも仕上がりは変わります。
Q8. 水彩でも同じですか?
基本的な混色の考え方は同じです。
ただし、水の量によって見え方が変わるため、試し塗りをしながら調整すると失敗が少なくなります。
Q9. アクリル絵の具でも作れますか?
はい。
アクリル絵の具でも赤と黄色を混ぜてオレンジ色を作れます。
乾燥すると少し色味が変わることがあるため、乾いた状態も確認すると安心です。
Q10. オレンジ色を作るコツを一つだけ挙げるなら?
黄色をベースにして、赤を少しずつ足すことです。
この方法が最も失敗しにくく、初心者でも狙った色を作りやすくなります。
まとめ
絵の具でオレンジ色を作る基本は、とてもシンプルです。
赤と黄色を混ぜるだけで作れますが、美しいオレンジに仕上げるには「少しずつ調整する」ことが何より重要です。
特に初心者は、黄色を先に出し、赤を少しずつ加える方法を意識すると失敗を減らせます。
また、絵の具のメーカーや顔料によって発色が異なるため、割合にこだわりすぎず、自分の絵の具で色見本を作っておくと、次回以降も同じ色を再現しやすくなります。
迷ったら、「黄色から始めて、赤を少しずつ足す」という基本を思い出してください。それだけで、理想のオレンジ色にぐっと近づけます。
記事の要点まとめ
- オレンジ色は赤と黄色を混ぜることで作れます。
- 基本の割合は赤1:黄色1が目安です。
- 明るいオレンジは黄色を多めにすると作れます。
- 濃いオレンジは赤を少し多めに加えるのがコツです。
- 淡いオレンジは白を少量ずつ混ぜて調整します。
- 黄色を先に出し、赤を少しずつ加えると失敗を防げます。
- 赤を入れすぎたり、青や黒が混ざったりすると茶色になりやすくなります。
- 筆やパレットをきれいに保つことで、鮮やかな発色を維持できます。
- 絵の具のメーカーや顔料によって、同じ割合でも仕上がりは変わります。
- 試し塗りをしながら少しずつ色を調整すると、理想のオレンジ色に近づけます。
- 描く対象に合わせて複数のオレンジ色を使い分けると、作品に立体感が生まれます。
- 基本を押さえれば、初心者でも思い通りのオレンジ色を再現できるようになります。

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