
お気に入りのスニーカー、毎日履いている通勤用のスニーカー。
ふと靴底を見て「あ、すり減ってる!」「ソールが剥がれかけてる…」
とショックを受けた経験はありませんか?
「修理に出すほどでもないけど、このまま履き続けるのはちょっと…」
「できれば費用をかけずに、自分でサクッと直せないかな?」
そんな悩みを抱えるあなたに朗報です。
スニーカーの靴底修理はある程度まで100均で修理可能なんです。
【結論】スニーカーの靴底は100均グッズで修理できる!
ダイソーやセリアの「シューズ補修剤」や「補修シート」が使える
結論から申し上げます。スニーカーの靴底修理は、100均グッズで十分に可能です。
特に、大手100円ショップのダイソーやセリアには、驚くほど優秀なリペア用品が揃っています。
具体的には、すり減った部分を埋める「靴底補修剤」や、かかとを保護する「靴底補修シート」、
など、症状に合わせてアイテムを選ぶことができます。
- 靴底補修剤
- 靴底補修シート


数百円の投資で、履き潰す寸前だったスニーカーの寿命を数ヶ月延ばせるなら、
試してみる価値は非常に高いと言えるでしょう。

このダイソウの接着剤は万能ではなく、素材によっては使えないものもあるようです。
接着出来ない素材は、軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、発泡スチロール、貴金属や高価格品への接着はできませんと、注意書きがしてあります。
そのため良く確認してから使用するようにしてください。

ただし、あくまで「延命措置」本格的な修理との違いを理解しよう
100均グッズでの修理は、あくまで「延命措置」であるという点です。
プロが使用する専用の資材や接着剤と比べると、耐久性や仕上がりの美しさでは劣ります。
雨の日の防水性や、長期間のウォーキングに耐えうる強度を求めるのはきびしいかもしれません。
これを正しく理解した上で活用することが、「スニーカー靴底修理 100均」を成功させる最大の秘訣です。
gd52719さん
この接着剤で靴底のゴムを貼ると剥がれませんとても良い接着剤です。引用元 ダイソーストア

この記事を読めばわかること
- 100均のどの商品を使えば良いのか
- 症状別の具体的な修理手順(写真付き解説のイメージで)
- 修理を成功させるためのプロの裏技
- 100均修理のリアルなメリット・デメリット
- 100均では対応できないケースと、その場合の最適な対処法
この記事を最後まで読めば、あなたのスニーカーの状態に合わせた最適なリペア方法が分かり、
もう靴底の悩みで困ることはありません。
【症状別】100均グッズを使ったスニーカー靴底の修理方法
それでは、具体的な修理方法を見ていきましょう。
ここでは代表的な3つの症状別に、手順や使うべきアイテムを詳しく解説します。
まずは準備するものリスト|これだけ揃えればOK!
修理を始める前に、必要な道具を揃えましょう。100円ショップでほとんどのものが手に入ります。
【ダイソー】おすすめ商品
- 靴底補修用プレート(2枚入)
主にかかとのすり減りに使用。金属の釘が付属しているタイプが多く、簡易的ながらもしっかり固定できます。 - 靴の修理屋さん(多用途接着剤)
ゴムや革にも使える強力な接着剤。ソールが剥がれた際に活躍します。
【セリア】おすすめ商品
- シューズ補修剤(チューブタイプ)
黒や透明など色を選べるのが魅力。小さな穴や亀裂、かかとのすり減りを「埋めて」補修するのに最適です。ヘラが付属しているものもあり便利。
その他あると便利な道具
- 紙ヤスリ(サンドペーパー)
接着面の汚れを落とし、細かな傷をつけて接着力を高めるために必須です。 - カッターナイフ、ハサミ
補修シートのカットに使います。 - マスキングテープ
接着剤や補修剤が余計な部分にはみ出すのを防ぎ、仕上がりを格段に綺麗にします。 - アルコールシートやクリーナー
接着面の油分や汚れを徹底的に除去するために使います。
Case1:かかとのすり減り修理【一番多い悩みはコレ!】
歩き方のクセで、どうしても片側だけ減ってしまう「かかと」。
最も多いこの悩みを解決していきましょう。

使うもの
- 靴底補修シート(プレート)
- 接着剤
- 紙ヤスリ
修理手順4ステップ
1・汚れを落とし、ヤスリで接着面を平らにする
【プロのコツ】ここが最重要!濡らした布で泥や汚れを拭き取った後、紙ヤスリで接着面をガシガシ削ります。表面が白っぽく毛羽立つくらいがベスト。これにより接着剤が染み込む面積が増え、強度が劇的に向上します。
2・補修シートをすり減った形に合わせてカットする
スニーカーのかかとの形に合わせて、補修シートをハサミやカッターでカットします。少し大きめにカットし、貼り付けた後にはみ出た部分を削る方法もおすすめです。
3・接着剤を塗り、シートを貼り付けて圧着する
スニーカー側と補修シート側の両方に、接着剤をヘラなどで薄く均一に塗り広げます。塗りすぎは乾燥を遅らせ、強度を落とす原因になるので注意。5〜10分ほど少し乾かしてから貼り合わせると、より強力に接着します。
4・完全に乾燥するまで待つ(乾燥時間の目安も解説)
貼り付けたら、体重をかけるように強く圧着します。その後、マスキングテープなどで固定し、パッケージに記載されている時間(最低でも24時間以上)は絶対に動かさず、履かずに放置しましょう。
Case2:靴底の剥がれ・浮き修理【パックリ剥がれたソールに】
「ワニの口」のようにソールがパックリ開いてしまった…。これも100均グッズで応急処置が可能です。

使うもの
- 強力接着剤
- マスキングテープ(またはゴムバンド)
- 紙ヤスリ、つまようじ
修理手順3ステップ
1・剥がれた部分の古い接着剤や汚れを取り除く
剥がれた隙間に詰まった砂やホコリを、ブラシや乾いた布で徹底的に掻き出します。古い接着剤の塊が残っている場合は、ヤスリで削り落としましょう。この下地処理を怠ると、接着力は半減します。
2・接着剤を塗り広げ、強く圧着する
つまようじなど先の細いものを使い、剥がれた部分の奥まで接着剤を塗り広げます。接着剤を塗ったら、すぐに貼り合わせ、ソール全体を強く押さえつけます。
3・マスキングテープやゴムバンドで固定し乾燥させる
プロのコツ】接着剤がはみ出してこないように、ソールの側面にマスキングテープを貼っておくと安心です。その上からゴムバンドや紐でぐるぐる巻きにして、圧着した状態をキープしたまま24時間以上放置します。
Case3:靴底の小さな穴・亀裂の補修【貫通する前に】
小石などを踏んでできてしまった小さな穴や、屈曲部分の亀裂。雨水が染み込む前に塞ぎましょう。

使うもの
- シューズ補修剤(チューブタイプ)
- ヘラ
- マスキングテープ
修理手順3ステップ
1・穴や亀裂の周辺をきれいにする
ここでも下地処理が重要。穴の中の汚れを掻き出し、周辺をヤスリがけして補修剤の食いつきを良くします。
2・補修剤を充填し、ヘラで平らにならす
補修箇所以外に剤が付かないよう、周囲をマスキングテープで保護します。チューブから補修剤を穴に充填し、付属のヘラやクリアファイルなどをカットしたもので表面を平らにならします。
3・しっかり乾燥させる
肉盛りした補修剤は乾燥に時間がかかります。厚みにもよりますが、48時間以上は見ておくと安心です。焦りは禁物です。
修理のクオリティを上げる!成功させるための3つのコツ
コツ①:接着前の「下地処理」が最も重要!
何度もお伝えしますが、これが全てと言っても過言ではありません。
「洗浄→乾燥→ヤスリがけ」の3ステップは、プロの修理でも基本中の基本。
ここを丁寧に行うだけで、接着強度と耐久性は2倍にも3倍にもなります。
コツ②:接着剤は「薄く均一に」塗るのが正解
不安だからと接着剤をてんこ盛りにするのは逆効果。
接着剤は、化学反応で硬化するため、厚塗りすると内部まで完全に固まらず、
結果的に強度不足になります。薄く均一に塗り広げることを意識してください。
コツ③:「完全乾燥」まで絶対に触らない・履かない
「もう固まったかな?」と触りたくなる気持ちは分かりますが、ぐっと我慢。
特に圧着が必要な修理では、表面が固まっても内部はまだ柔らかいことが多いです。
パッケージ記載の硬化時間を守り、できればそれ以上の時間を置くくらいの余裕を持ちましょう。
実際に試して分かった!100均修理のリアルなメリット・デメリット
「スニーカー靴底修理を100均で」と考える際、良い点だけでなく、正直なところを知っておくのが大切です。
メリット
なんといっても圧倒的に安い!専門店との費用比較
最大の魅力は、そのコストパフォーマンス。専門店に依頼した場合の費用と比較してみましょう。
修理方法 | 費用の目安 | 仕上がり | 耐久性 |
---|---|---|---|
専門店 | ¥3,000~¥15,000 | ◎ 非常に綺麗 | ◎ 高い |
専用補修剤(シューグー等) | ¥1,000~¥2,000 | ◯ 慣れれば綺麗 | ◯ そこそこ高い |
100均グッズ | ¥110~¥330 | △ 見た目はそれなり | △ 低い |
思い立ったらすぐにできる手軽さ
専門店に持って行く手間や、オンラインで注文して配送する時間を考えれば、
近所の100円ショップで材料を揃えて1時間程度で作業できる手軽さは大きなメリットです。
「もうすぐ履き潰すスニーカー」なら十分なクオリティ
「あと数ヶ月もてば良い」「雨の日用のサブスニーカーだから見た目は気にしない」
といった割り切った使い方であれば、100均修理のクオリティは十分満足できるレベルです。
デメリット
耐久性は高くない(数週間〜数ヶ月で剥がれることも)
正直なところ、プロの修理や専用補修剤と比べると耐久性は見劣りします。
歩き方や使用頻度によっては、数週間で再び剥がれてくることも。あくまで「延命措置」と割り切りましょう。
修理箇所の見た目が悪くなりやすい
補修シートも、元のソールの色やデザインと合わないと、修理したことが一目で分かってしまいます。
大きな破損や深いすり減りには対応できない
ソールの大部分が剥がれていたり、ミッドソール(靴底の中間層)が見えるほど深くすり減っていたりする重度の損傷には対応できません。
無理に修理しようとしても、すぐに壊れてしまいます。
防水性は期待できない
補修箇所から水が染み込んでくる可能性は十分にあります。
雨の日に履くスニーカーの修理には、あまり向いていないと言えるでしょう。
【これはNG】100均での修理が向かないスニーカーの状態とは?
安くて手軽な100均修理ですが、手を出さない方が良いケースもあります。
大切なスニーカーをダメにしないためにも、以下の状態のスニーカーは専門家への相談を検討してください。
ソール全体がボロボロ…「加水分解」しているスニーカー
久しぶりに履こうとしたスニーカーの靴底が、消しゴムのかすのようにボロボロと崩れる現象。
これはウレタン素材が空気中の水分と反応して起こる「加水分解」です。
この状態になると、部分的な補修では意味がなく、ソール全体の交換(オールソール)以外に再生する方法はありません。
ミッドソールまで達するほど、靴底が広範囲にすり減っている
靴底のゴム層を完全に通り越し、その内側にあるスポンジ状の「ミッドソール」が見えてしまっている状態。
ここまでくると、100均の薄いシートでは高さが足りず、補修剤を盛っても十分な強度が得られません。
歩行バランスも崩れ、足を痛める原因にもなります。
高価なブランドスニーカーやお気に入りの一足
数万円以上するブランドスニーカーや、プレゼントされた思い出の品など、絶対に失敗したくない一足は、
迷わずプロに任せましょう。修理費用はかかりますが、美しい仕上がりと安心感には代えられません。

100均は不安…そんな人への代替案【費用・仕上がり別】
「やっぱり100均じゃ不安だな」「もっと本格的に直したい」
と感じた方のために、2つの代替案をご紹介します。
選択肢①:【DIY派】市販の専用補修剤「シューグー」を使う




100均グッズとの違いは?(強度・価格・仕上がり)
「シューグー」は、靴修理のDIYでは定番中の定番アイテムです。
100均グッズとの最大の違いは「圧倒的な耐久性」と「すり減った部分を肉盛りする能力」です。
価格は1,300円前後と上がりますが、硬化後のゴムのような弾力と強度は、
まさにプロの仕上がりに近くなります。
シューグーを使った基本的な修理方法
使い方は100均のチューブタイプ補修剤と似ていますが、付属のヤスリでしっかり下地処理をし、
クリアファイルなどで作った型枠にシューグーを流し込むことで、かかとのすり減りも綺麗に復元できます。
選択肢②:【確実派】スニーカー・靴修理の専門店に依頼する
プロに頼むメリット・デメリット
- メリット
なんといっても仕上がりの美しさと耐久性。元のデザインを損なわず、新品に近い状態まで復元してくれることもあります。 - デメリット
費用が高額になること。修理内容によっては、新しいスニーカーが買えてしまう値段になることもあります。
修理内容と料金相場(かかと修理、オールソール交換など)
- かかと部分の修理: ¥3,000 〜 ¥5,000
- ソール全体の交換(オールソール): ¥8,000 〜 ¥15,000以上
- 剥がれの再接着: ¥2,000 〜 ¥4,000
オンラインで頼めるおすすめ修理サービス
最近では、店舗に持ち込まずとも、配送で修理を依頼できるオンラインサービスが増えています。
「ミスターミニット」や「RESH.(リッシュ)」など、実績のある有名店もオンライン受付を行っており、
全国どこからでもプロの修理を依頼できます。
【関連知識】大事なスニーカーを修理いらずで長持ちさせる3つの習慣
修理も大切ですが、そもそもスニーカーを傷ませない「予防」も重要です。
からできる3つの習慣をご紹介します。
複数のスニーカーをローテーションで履いて靴を休ませる
毎日同じスニーカーを履き続けると、汗による湿気が抜けず、素材の劣化を早めます。
最低でも3足のスニーカーをローテーションし、1日履いたら2日休ませるのが理想です。
すり減りを防ぐ正しい歩き方を意識する
かかとを引きずるように歩くと、当然かかとのすり減りは早くなります。
背筋を伸ばし、かかとから着地して、足の指の付け根で地面を蹴り出すような歩き方を意識するだけで、
ソールの減り方は大きく変わります。
新品のうちに!かかとを守るプロテクター「ソールガード」を活用する
新品のスニーカーをおろす前に、かかと部分に「ソールガード」や「シューグー」を薄く塗っておくのも非常に効果的です。
すり減るのはプロテクター部分なので、本体へのダメージを防ぐことができます。
まとめ:100均でのスニーカー靴底修理は賢く活用しよう!
最後に、この記事の要点をまとめます。
「スニーカー靴底修理 100均」は、正しい知識を持って行えば、非常に有効な選択肢です。
軽い症状の応急処置なら100均は非常に有効
かかとのわずかなすり減りや、小さな亀裂、ちょっとしたソールの浮きなど、
「軽傷」であれば100均グッズで十分に対応可能です。コストをかけずにスニーカーの寿命を延ばせます。
本格的な修理や大事な一足はプロへの依頼も検討
耐久性や美しい仕上がりを求める場合、重度の損傷、そして何より大切なスニーカーは、
無理せず専用補修剤やプロの修理店を頼りましょう。
スニーカーの状態に合わせて最適な修理方法を選びましょう
一番大切なのは、あなたのスニーカーの状態と、あなたがそのスニーカーに何を求めているかを見極めることです。
この記事を参考に、最適なリペア方法を見つけて、お気に入りの一足を一日でも長く愛用してください。
【記事内容のまとめ】
- 結論、スニーカーの靴底は100均グッズで修理可能。
- ダイソーやセリアの補修シートや接着剤が使える。
- ただし、あくまで「応急処置」であり、耐久性は高くない。
- 修理前には「洗浄・乾燥・ヤスリがけ」の下地処理が必須。
- かかとのすり減りには「補修シート」が手軽で有効。
- ソールの剥がれには「強力接着剤」を使い、圧着・固定する。
- 小さな穴や亀裂は「チューブタイプの補修剤」で埋める。
- 修理成功のコツは「下地処理」「薄塗り」「完全乾燥」。
- 100均修理の最大のメリットは「圧倒的な安さ」。
- デメリットは「耐久性の低さ」と「見た目の悪さ」。
- 防水性は期待できないため、雨の日の使用は注意。
- ソールがボロボロになる「加水分解」は100均では修理不可。
- ミッドソールが見えるほどの重傷も、プロへの依頼を推奨。
- 大切なブランドスニーカーの修理も避けるべき。
- 100均より本格的なDIYなら「シューグー」がおすすめ。
- シューグーは耐久性と仕上がりの美しさが格段に上。
- 確実性を求めるなら、費用はかかっても修理専門店へ。
- オンラインで依頼できる修理サービスも便利。
- スニーカーを長持ちさせるには、複数足でのローテーションが基本。
- 自分のスニーカーの状態を見極め、最適な修理方法を選ぶことが最も重要。
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